日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

#コレクション

◎古貨幣迷宮事件簿 「鉄銭の解法」(続)

様々な鉄銭 ◎古貨幣迷宮事件簿 「鉄銭の解法」(続) さて、鉄銭の話の続き。今回は応用編だ。 叔父二人が馬喰を生業としており、北奥全域の農家に出入りしていた。 そこで、叔父たちに「古そうな農家には古物が残っているかもしれぬので、訊いて貰えると有…

◎古貨幣迷宮事件簿 「鉄銭の解法」(続)補足

舌千鉄銭の選り出し ※面文の違いは僅か。銭径は異なる。 ◎古貨幣迷宮事件簿 「鉄銭の解法」(続) 補足 前回、鉄銭の選り出しの目の付け所について、画像を添付し忘れていたので、追加する。 舌千小字(様)は書体に特徴があり、選り出し自体は難しくないが…

◎古貨幣迷宮事件簿 「鉄銭の解法」(続)

鉄銭の解法(続) ◎古貨幣迷宮事件簿 「鉄銭の解法」(続) では、ある若者一人のために鉄銭の考え方についてバラバラと記す。これは君が「一歩前に出た」から伝えるということ。鉄銭について質問して来た人はこれまで一人しかいない。きちんと見聞きする者…

◎古貨幣迷宮事件簿 「鉄銭の仕分け」

◎古貨幣迷宮事件簿 「鉄銭の仕分け」 これから鉄銭を研究したいという若者のために、幾つかヒントを残すことにした。 詳細は避けるので、「自分なりに考え、規則を見出す」ことが肝要だ。時間はたっぷりある。くれぐれも珍錢探査に陥らぬこと。これに嵌ると…

◎古貨幣迷宮事件簿 「鉄銭の間から出た変な品」(その2)

鉄銭の中から出た変な品(2) ◎古貨幣迷宮事件簿 「鉄銭の間から出た変な品」(その2) NコインズǑ氏が亡くなった折に、所沢の倉庫整理で出たコイン処分の手伝いをした。こういう場合、雑銭が主体だから、如何に残り物を出さずにきれいにまとめるかが主眼に…

◎古貨幣迷宮事件簿 「漆を塗った古銭」

意図的に漆を焼き入れた古銭 ◎古貨幣迷宮事件簿 「漆を塗った古銭」 画像の品はいずれも参考銭である。 輪側などの仕上げを見れば一目瞭然であるが、面背はよく出来ていた。 とりわけ、当初は「色付け」が見事で、古色蒼然たる茶色をしていた。 まさに南部銭…

◎<古貨幣迷宮事件簿> 実態は「その程度」の世界

出品した品と返品物が別物だった件 (少し薄くなり錆が消えている。) ◎<古貨幣迷宮事件簿> 実態は「その程度」の世界 体を壊し十年を超えるが、途中で体力の限界を感じ、時間配分を集約する必要性から、古貨幣の収集研究から手を引くことにした。これが五…

◎古貨幣迷宮事件簿 「鉄銭の中から出て来た銭」

鉄銭の中から発見した品(1) ◎古貨幣迷宮事件簿 「鉄銭の中から出て来た銭」 ひとは多く生まれ育った地に関心を持つ。 鉄銭が大好きな者でも、さすがに地元のものに集中したいから、当四鉄銭はともかく、一文銭の場合は「盛岡から北で出たもの」と限定した…

◎古貨幣迷宮事件簿 「高炉鉄銭(とりわけ栗林銭)の解法」

高炉鉄(栗林銭)の見極め方 ◎古貨幣迷宮事件簿 「高炉鉄銭(とりわけ栗林銭)の解法」 これまで幾度も記して来たとおり、「南部銭は分類手法では太刀打ちできない」。 とりわけ鉄銭については、複数の銭座で同一の銭種が使用されており、母銭はともかく、通…

◎古貨幣迷宮事件簿 「八戸絵銭の世界 ─極印銭と印判銭─」 

八戸絵銭の世界 「極印銭と印判銭」 ◎古貨幣迷宮事件簿 「八戸絵銭の世界 ─極印銭と印判銭─」 以前、少し触れた「八戸駒引」だが、薄く小さく見すぼらしい品の割に、示唆する内容が幾つかある。 ひとつは「極印打ち」だ。南部領には極印を打った寛永銭が様々…

◎古貨幣迷宮事件簿 「合金寛永について(P23の補足)」

合金寛永の詳細 ◎古貨幣迷宮事件簿 「合金寛永について(P23の補足)」 合金と思しき「白銅寛永」について補足する。 ポイントは次の通り。 1)かなり以前、少なくとも三十年近く前から、全国の雑銭に混ぜられている。 ネット等で出る雑銭に混ぜられていたり…

◎古貨幣迷宮事件簿 「P23 南部仰寶 母銭 小極印打」

南部仰寶 白銅母 小極印打 ◎古貨幣迷宮事件簿 「P23 南部仰寶 母銭 小極印打」 古貨幣収集界の伝統として、「下げ渡し」がある。これは先輩から後輩にコレクションを譲渡・贈与するもので、期待や励ましの意味が込められる。 このため、対応は否応なしで、こ…

◎古貨幣迷宮事件簿 「P22 大黒銭あれこれ」

P22 大黒銭あれこれ ◎古貨幣迷宮事件簿 「P22 大黒銭あれこれ」 一文銭より一回り小さい小型の大黒銭は、どこにでもあるありふれた銭種だ。 コイン店を見て回れば、どこでも置いている。 バラエティの広がりがなく、つまらない。 そう思っている人が多い筈だ…

◎古貨幣迷宮事件簿 「P21 研究用資料 窪田切銀」

P21 参考品 窪田切銀、他 ◎古貨幣迷宮事件簿 「P21 研究用資料 窪田切銀」 参考品は「研究用途のため買っても良いが、売ってはダメ」と言われる。 「これは参考品ですよ」ときちんと説明しても、次の人がそれを守るとは限らない。 複数の所有者を経るうち…

◎古貨幣迷宮事件簿 「称浄法寺銭を標榜する鋳放寛永銭」

「称浄法寺銭」を標榜する鋳放し寛永銭 ◎古貨幣迷宮事件簿 「称浄法寺銭を標榜する鋳放寛永銭」 平成になり「称浄法寺銭」を標榜する鋳放し銭が世に出たわけだが、その中にはどうにも理不尽なものが含まれていた。 その代表的な銭種が「寛永一文背ナ文」だ。…

◎古貨幣迷宮事件簿 「P17-P19 称浄法寺銭の鋳浚い加工銭等」

称浄法寺銭の鋳浚い加工銭等 ◎古貨幣迷宮事件簿 「P17-P19 称浄法寺銭の鋳浚い加工銭等」 称浄法寺銭の発見経緯については、これまで幾度か紹介して来たし、発見当時に書かれたものもあるので、ここでは省略する。 浄法寺のある人が納屋で発見。秋田からT氏…

◎古貨幣迷宮事件簿 「文久貨泉の合わせ(照合)」

文久貨泉の合わせ(照合) ◎文久貨泉の合わせ 古銭を棺桶に入れても仕方が無いので、残らず売却することにした。これも程なく何らかの方法で継承者を探すことにする。 もちろんだが、一定のラインを設けて、それに応じる者がいない場合は、いずれかの施設に…

◎古貨幣迷宮事件簿 「桐極印と六出星極印の違い」

桐極印と六出星極印の原則的な違い ◎古貨幣迷宮事件簿 「桐極印と六出星極印の違い」 栗林製と浄法寺山内製の当百錢について、焦点は「極印の違い」だと述べたが、どこが違うのか。着眼点はいずれかということを補足しておく。 物事の眺め方の基本的姿勢は、…

◎古貨幣迷宮事件簿 「P16 南部中字 極印替」

南部天保中字と南部天保接郭様 ◎古貨幣迷宮事件簿 「P16 南部中字 極印替」 南部天保当百錢について調べるために、短期間で本銭、浄法寺銭を問わず三百枚以上を集めたことがある。当初大字・中字の本銭は二万五千円程であったが、業者を通じ出物を総て買った…

◎古貨幣迷宮事件簿 「整理(または贈呈)品の品評」 P07-15

品番P07からP15 ◎古貨幣迷宮事件簿 「整理(または贈呈)品の品評」 P07-15 身辺整理も最終局面で、大した品は残っていないが、品評を記して置く。 P07 冠人と砂金袋 背「寝そべり馬子」(譜外品) 制作から見て幕末くらいはありそう。風貌が桃猿駒の本銭に…

◎古貨幣迷宮事件簿 『南部大型 隆平永宝』

南部大型 隆平永宝とその周辺 ◎古貨幣迷宮事件簿 『南部大型 隆平永宝』 この品については、「博物館への寄贈」を想定していたが、単品で納入しても、おそらく退蔵されるだけである。よって、なるべく研究を望む収集家に渡した方が理解が進むと考え、紙媒体…

◎古貨幣迷宮事件簿 「P05 細倉当百」

細倉当百と分銅型金属材 ◎古貨幣迷宮事件簿 「P05 細倉当百」 かなり昔、山手線O駅至近に「Oコイン」があった頃、土曜の昼に店に行くと、店主が後片付けをしていた。この日は早じまいをするようだ。 せっかく来たのに申し訳ないと思ったのか、女店主はこう言…

◎古貨幣迷宮事件簿 「珍開左駒 母子」

珍開左駒 母子 ◎古貨幣迷宮事件簿 「珍開左駒 母子」 処分品の開設シリーズの続き(NO.4)。 実際に使用した「母銭」はひと目で分かる。 母銭の耐用回数について、鉄瓶製作者に訊ねたことがあるが、その答えは「実際に貨幣を鋳造したことが無いのではっきり…

◎古貨幣迷宮事件簿 「文政丁銀と天保丁銀」

◎古貨幣迷宮事件簿 「文政丁銀と天保丁銀」 これも今週中に息子に出品手配させる予定の品だ。もちろん、いずれも本物になる。 銀地金の勉強のために、ひと揃い所有していたが、あまり興味が無く、古丁銀はかなり前に売却したし、あるいは蔵中から消えたりし…

◎古貨幣迷宮事件簿 「品評:南部仰寶黄銅母と背文黄銅」

品評) 南部仰寶黄銅母 と 背文黄銅 ◎古貨幣迷宮事件簿 「品評:南部仰寶黄銅母 と 背文黄銅」 半年ぶりに貸し出していた古銭が戻って来た。 もはや自分で処理する体力が無いので、息子や知人に委託して、詳細を調べたり、販売に供している。よって、個々の…

◎古貨幣迷宮事件簿 「栗林鉄銭の解法」再録整理

栗林鉄銭の解法 ◎古貨幣迷宮事件簿 「栗林鉄銭の解法」再録整理 以前にも紹介したが、栗林鉄銭の見極め方について再度記す。 鉄銭は整っている品が少なく、面背文すら読めぬ場合が多い。このため、鉄通用銭の各々について「これがどの銭座製」と分別できるケ…

◎古貨幣迷宮事件簿 「青銅貨の保存が難しい件について」その2

青銅貨の保存が難しい件について(2) ◎古貨幣迷宮事件簿 「青銅貨の保存が難しい件について」その2 まだ若い頃、三十歳になる前だったと思うが、花巻のNコインズを訪れた際に、Oさんが和紙の包みを出して見せてくれた。 包みの中は、円銀の明治三年が二枚…

◎古貨幣迷宮事件簿 「文久貨泉の概略」 

文久貨泉 半百手替 ◎古貨幣迷宮事件簿 「文久貨泉の概略」 「文久貨泉」は、仙台藩の文久山で鋳造されたとされる地方鉄銭である。 百文(当百)と五十文の二種があるが、実際には流通しなかった。 現在まで残っている鉄銭は、文久山にて叺(かます)に入った…

◎古貨幣迷宮事件簿 「銅貨の状態保存は難しい」

金融機関の金庫に眠っていた銅貨 ◎古貨幣迷宮事件簿 「銅貨の状態保存は難しい」 ネット古銭会を開いたのは、既に三十年以上前のことだが、当時はそんなものはなく、業者の固定ページによるHPが幾つかあるだけだった。 まだ「WWWって何?」という時代だ。 開…

◎古貨幣迷宮事件簿 「結局は分からずじまいに」

ペラペラで赤っぽい寛永銭 ◎古貨幣迷宮事件簿 「結局は分からずじまいに」 掲図の品は、かなり前に大舘の古道具屋で入手した寛永銭だ。この巾着袋に入っていた。 ひと言で言うと、「変な品」だった。 特徴は、総てが一本調子の「ペラペラ」で、一様に青銅色…