日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

#岩手県

◎また岩手に

: ◎また岩手に 実家の店の中を歩いていたら、後ろから呼び止められました。 父母の知り合いです。ちなみに60歳台の男性。 「骨董に詳しいというお話ですが・・・」 「いえ。素人の道楽です」 しかも、今は引退しました(これは頭の中)。 「親戚のお爺さんが…

◎狐か兎

◎狐か兎 2日続けて姫神山の周囲を回りました。 山道を走っていたら、狐のような兎のような動物がいました。 先に離れたところから撮影しておき、改めて近寄ろうとすると、やはり逃げました。野兎は跳ばずに「歩く」ので、歩様では分かりません。 ちなみに、…

◎姫神山でご供養

◎姫神山でご供養 母の四十九日が間近なので、郷里に来ています。 29日は、祖父と母、友人M氏のご供養のために、姫神山から岩洞湖、渋民を回ることにしました。 先に父のところに寄り、「姫神山に行って来る」と告げると、「一本杉くらいまでは行って来ると…

◎苺のエード

◎苺のエード 小学生の時に、校長先生から「家に遊びにおいで」と誘われました。 その時に「少し君のコインを分けてくれないか」とも言われたのです。 私の家は商家でしたが、家には木箱に一杯の古銭がありました。 当時は同級生など「欲しい」と言う人に、無…

◎津軽為信はこんな人

◎津軽為信はこんな人 岩手県では「津軽為信」のことを、絶対に「津軽為信」とは呼ばない。 あれは「元は家臣の大浦為信」であって、「津軽三郡の国主などではない」という意識が働くためだ。 このため、今に至るまで「大浦為信」と呼ぶことが多い。 弘前藩は…

◎九戸神社

: ◎九戸神社 九戸神社は、九戸家が守り神としたところで、北斗妙見を祀っている。 ごく小さな神社だが、参拝客が多く、いつ訪れても十人以上の人とすれ違う。 戦国末期のみちのくは屈従と屈辱の歴史だから、最後まで抵抗した九戸政実を好く人がかなりいる。…

◎長興寺

◎長興寺 日曜の朝4時頃、まだ眠りに就いたばかりだったのに、突然、「帰って来い」という声が響く。 潜在意識が語る声だ。 せっかく若い頃の夢を観ていたのに、布団を跳ね除けて起き上がった。 しかし、「帰って来い」って、一体どこの話? 思案させられた…

◎初詣3

: ◎初詣3 田舎に着いたその日に母が退院していました。 息子は病院に行き、いるべき患者が居ないので右往左往しました。 そこで今日は、御堂観音と盛岡八幡宮に参拝しました。 もちろん、いずれも鳥居の前で「気分が壊れないように、煙玉も顔も出ないでくれ…

◎謹賀新年

◎謹賀新年 明けましておめでとうございます。 年末は体調不良で、心身ともに苦しみました。 大晦日になり、ようやく少しましになったので、そこからPCに向かい原稿を書いています。... 今は当方の最も苦手な「女心」や「一物がいきり立つ」の場面です(苦笑…

◎天保年間の盛岡藩

◎天保年間の盛岡藩 幕末の南部藩主、南部利済(としただ)は、まさに「運命に弄ばれた人」だ。 父親の利謹が城下に遊びに出た時に、油商人の妻を気に入り、商人から取り上げて側室にしたが、これが油御前。 利済はこの油御前の子だ。 血筋が卑しいので無理や…

◎二戸土産

: ◎二戸土産 何はともあれ、まずは「蕎麦かっけ」。 当家ではネギ・ニンニク味噌が定番ですが、「かっけのタレ」を売っていましたので、購入してみました。 あとは「酒ケーキ」、「短角のしぐれ煮弁当」。 二戸と言えば、酒は「南部美人」だし、牛は短角で…

◎鏡

◎鏡 今は新聞連載の4か月先の話を書いているのですが、一戸の西方寺の僧が出て来ます。 中世・戦国には西方寺が実在し、その後、焼失・再建を経て、今は「西法寺」という地名だけが残っています。 何度もこの寺のことを書いているのですが、西方寺の遺跡が…

◎小学生になった気分

◎小学生になった気分 先週、だしぬけに血液検査があり、今日がその告知日。 頻繁に外食をしていることもあり、結果は最悪だ。リンがレッドゾーンで、A1Cが7超え。カリウムはぎりぎり赤(セーフではなくアウトの方)。 医師が問診に回って来たのですが、…

◎巻堀神社

: ◎巻堀神社 郷里の巻堀神社に参拝しました。 私が通った小学校の傍にあり、この辺一帯の「工藤」氏の本家が神主です。室町時代くらいに下って来たのでしょうが、本家は「別当」さんと呼ばれています。 ご神体は金精(こんせん)さまなので、神社の各所に男…

◎白岩鷲

: 郷里で墓参りに行った時に、遠くを望むと、岩鷲山(岩手山)が見えました。 綺麗ですねえ。(ため息。) もやの中に浮かぶ山は荘厳な趣があります。 赤富士ならぬ白岩鷲、または青岩鷲の絵が描けそうです。

◎葛巻町の秋祭り

: ◎葛巻町の秋祭り 1週前の久慈祭りより規模が小さいのですが、葛巻のお祭りも古き良き風情が残っています。 私はこの町が好きで、数年に1度くらいの頻度で観に行くことにしています。 24、25日の土日が例大祭で、最も盛大なのは一日目の夕方です。広…

◎平庭高原の闘牛観戦

1週間ほど岩手に滞在しました。 うち20日は平庭高原で闘牛大会しらかば場所が開催されるということでしたので、観に行って来ました。 平庭高原は県北の旧山形村にある景勝地です。 比較的分かり良い場所に闘牛場があるのですが、私の車のカーナビが誤作動…

◎姫神山の野ウサギ

1週間の滞在が終わり、水曜は家に帰る日でした。 車を修理に出していたのですが、この日には間に合わなかったので、別の車を借りて来ました。 珍しく直行で帰京しましたので、かなり疲れました。 さて、いつも姫神山の裏手にある湧水口で清水を汲んで帰りま…

◎石川啄木の秘密

: 石川啄木は、自身の作品の中で「ふるさと」を頻繁に取り上げています。 その啄木にとっての「ふるさと」と言えば、「渋民村」です。 啄木の父は、常光寺の住職として赴任していたことがあります。 ところが、石川一(はじめ:啄木の本名)は、幼少期の大…

◎姫神源流水

母が手術を受けることになり、1週間ほど岩手に滞在しました。 手術は無事終わり、母はこれからリハビリ生活に入ります。 1日だけ休み?を貰い、姫神山の裏手にある湧き水まで行くことにしました。 観光客や登山客は、麓で車を下り、そこから山頂を目指すわ…

◎甚平坂の話

; ◎甚平坂の話 奥州道中を盛岡から北上するのには、昔は四十四田ダムの東側を通って鵙市に至り、そこから渋民の宿、馬場、巻堀、川口と中継しました。 今とは道筋が違いますが、そちらが本当の奥州道中で、今の4号線ではありません。 ちなみに、四十四田は…

合戦は疲れる

14日から19日までの間、岩手に滞在しました。 滞在の目的は、二戸市にある釜沢館の城攻めを考え、追体験するというものです。 二戸市の釜沢館は寺館山の尾根にありますが、かなり急斜面の上です。 城壁が無いことで、城ではなく「館」となるわけですが、…

◎権力者は嘘をつく

◎権力者は嘘をつく 30歳くらいの頃、地方公共団体を相手にする仕事をしていたので、全国の市町村に出張がありました。 岩手でも岩泉とか葛巻、その他の役場に行ったのですが、用件が終わると、郷土史コーナーのところに寄って、地誌に目を通しました。 地…

◎釜沢用水

: ◎釜沢用水 釜沢館主・小笠原重清については、史実の上では、「九戸一揆の際に不参だったので、南部信直により攻め滅ぼされた」とのみ伝えられます。この他には、「幽霊になって出た」などの後日談が伝説としてありますが、もちろん、作り話。南部信直にま…

◎岩手の伝説(3) 甚平衛坂 (『姫神物語』)

◎岩手の伝説(3) 甚平衛坂 (『姫神物語』) 甚平衛坂は奥州道中(概ね4号線)を盛岡から北上し、渋民の宿を過ぎ、馬場を越えたところにあります。 画像がありませんが、車を停めるスペースが無いためで、次回行った時に撮って来ようと思います。 この坂の…

◎岩手の伝説(2) 芦名橋下の「小豆とぎ地蔵」

◎岩手の伝説(2) 芦名橋下の「小豆とぎ地蔵」 これも私の生家の近く、すなわち旧玉山村の馬場にあります。 この「馬場」は奥州道を盛岡から北へ五里半ほどのところにあります。 元々の地名は「馬場街」でした。 馬場街はこの辺一帯を占める馬場村の元村で…

岩手の伝説(1) 旧玉山村馬場の「申す坂」

◎「申す坂」 岩手に滞在中は、連日の降雪で、ほとんど外出が出来ませんでした。 仕方なく、図書館に行き、資料調べをしたのです。 それに飽きると、岩手の伝説や昔話を調べたのですが、面白いものを見つけました。 「申す坂」(『姫神物語』より) 馬場の熊…

◎弾丸帰省のてん末

◎弾丸帰省のてん末 火曜の夕方に出発して、水曜の夜に戻る日程で帰省しました。 母は腰を骨折して入院しているし、父は認知症なのか妄言を吐いているらしいので、見に行ったのです。 幸いなことに、母はリハビリの段階に入っていました。 詳細を聞くと、「1…

◎酒粕

◎酒粕 「鷲の尾」は旧西根町の酒屋が造る酒です。 画像の酒粕は1キロ300円と極めて安価になっています。 岩手山の古名が「岩鷲山(がんじゅさん)」で、社名はそこから取ったのだろうと思います(推測です)。 近所なので、地元では割とポピュラーな酒で…

◎中尊寺にて

◎中尊寺 古寺の 紅葉見る馬鹿 見ない馬鹿 姫神山人 (有名句のパクリですので念のため。) わざわざ四国から、これを見るためだけに、電車を乗り継いで来た中年女性がいました。一人旅で、荷物丸抱えの状態でした。 長旅の果てにたどり着いた古寺ですが、き…