◎いわし雲?(431)
いよいよ秋らしくなって来て、夜は肌寒いほどだ。
つい幾日か前には35度まで気温が上がったから、変化に体がついていかない。
買い物のために外に出ると、空には秋の雲が出ていた。
「これは何雲だったか。鰯雲?」...
もはやすっかり忘れている。
8月の危機は「ほぼ終わった」ようだが、気を抜いていると、たちまち「お迎え」がやって来る。警戒を怠らないようにする必要がある。
少し遠回りになるが、やはり神社に参拝した。
いつものように神殿前で撮影しようと、ファインダーを覗くと、目視で人影が見える。
「ついに完全な証拠写真が撮れるのか」
まずそこで撮影。
神殿前では、「私はもはや死者の仲間です。この後は常に死者の側に立ち、死者たちを助けることに精進努力します」と祈願した。
中から祝詞の声が聞こえるから、誰かが祈祷をお願いしているらしい。
駐車場で確認すると、しかし、画像には「しるし」は出ていなかった。
大きな巫女姿の女と、神殿前に立つ死者(これも女)の姿を見ていたのに、画像には残っていない。
ここで、ふと気付く。
「なあるほど。元々、既に4時半を回っているから写り難くなっているのと、祝詞を上げているからだな」
祝詞やお経には「念」が込められるから、それが圧力となり死者を遠ざける。
ま、理由はどうであれ、写真を撮影した時に何も異変が起こらないと気が休まる。
生きる者にとって最も望ましい暮らしは、ごく平凡で何もない日常だろうと思う。
日々をただ自分のためだけに使える。