日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎烏には心がある

◎烏には心がある
 先ほど家人と息子を駅まで送って行った。
 家の近くまで戻って来ると、隣家の屋根の上に烏が止まっていた。
 視線はゴミ置き場の方に向いている。
 「今日は燃やさないゴミの日なのに何故?」
 ネットが掛かっていないのは、食べ物が入っていないからなのだが、しかし、烏は隙を見て突こうと思っているのが明白だった。
 3メートルくらいまで近付いたところで、烏に声を掛けた。
 ちなみに、最近は「どういう相手でも声を掛け、話をする」ようにしている。

 「今日は袋を突いても、何も出ないよ。燃やさないゴミの日だからな。残念だな」
 すると、烏は驚いたような視線でこっちを見た。
 「何をゆうてはんのや。わてはカラスでっせ」
 そんな感じの視線だ。ちなみに、こんな時はどういうわけか、京都弁か関西弁もどきの口調になる。
 当方は東北出身だから、西の言葉には距離を感じる。それで「仲間ではない」という意識が働いてそうなるのだろう。
 ところで、言葉のイントネーションが東日本と西日本では逆になることがあるが、最近、東京のテレビでも西日本風の発音をしていることがある。
 「サギ」とかが典型的で、本来、鳥の「鷺」と「詐欺」は同じアクセントなのだが、最近は後ろに置いて話したりするから、聞き難い。「箸」と「橋」は前者後者でアクセントが違うが、同じ調子で言うアナウンサーがいる。

 「鷺」と「詐欺」は本来、同じ発音だよ。だいたい、言い難いだろ。「サギ」って言い方なんて。「白鷺」の場合は平坦だけどね。

 かなり脱線したが、その時の烏の眼の光がくるくると回っており、ものを考えているのは歴然だった。
 一瞬、「後ろから頭を突かれるかも」と思ったのだが、別段何も無かった。
 「こら」とか「あっちへ行け」と言われることはあるのだろうが、普通に話し掛けられることがないので、烏としても面食らったのだろう。
 烏には心があり、かなり人間に近い。

 今後も話し掛けてみて、反応を見ることにした。やり取りが生じればそれはそれで面白いと思う。