日刊早坂ノボル新聞

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◎ソースカツ丼レシピ(まだ研究中)

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ソースカツ丼

ソースカツ丼レシピ(まだ研究中)

 北関東在住の者にとっては、おそらくソウルフードに近いのが、ソースカツ丼だ。

 栃木、群馬の「豚どころ」では勿論のこと、埼玉でも盛んに食べる。秩父ではこれが少し変化して「わらじカツ丼」になるのだが、コンセプトは同じ。

 豚の旨味を最大限に引き出す料理なので、「カツ丼」の作り方としては、これが最高だと思う。

 

 今はまだ研究中なので、改善の余地はあるが、ひとまず家庭で無難に食べられるレシピはこんな具合だ。

 「ソースカツ丼」という名称なのだが、実際にはタレは醤油ベースだ。

 当家では、和風基本ダレから出発するので、醤油1、酒1、みりん1に、鰹出汁1を加える。赤ザラメを適量入れるが、やや強めのほうがよいようだ。

 この時に味を確かめ、薄いようなら、醤油1を加える。

 アルコールが飛び、味が馴染んだら、ウスターソース1か2を加える。ここはお好み。

 出汁は、鶏ガラなどのコッテリ系ではなく、関東風の鰹節で取った、ややヒリッとする感じのほうが合うようだ。

 カツは、通常のトンカツよりも、かなり薄い切り方をする。60%くらいの厚さで充分で、生姜焼き用の切り方より少し厚いくらい。

 これは揚げた時に、かりっとする触感を得るためだ。

 豚肉に塩胡椒を振って、溶き卵に浸け、パン粉をまぶす。間に小麦粉を使うと、衣が厚くなり、必要以上に脂やタレを吸ってしまうから、小麦粉は振らない。

 別に刻みキャベツを湯通ししておく。水をキッチリ切り、ご飯の上に載せる。

 丁寧に作るなら、冷やした出汁に一度潜らせてから汁を搾ると奥行きが出る。

 

 トンカツを揚げ、熱いうちに、タレに浸す。すぐに引き上げ、食べやすくしたいなら、切り分ける。ま、肉が薄く、歯で噛み切れるから、きらなくともよし。

 たったこれだけだ。

 見た目ほど単調な味ではなく、豚肉の甘みが感じられる。

 東北地方でも、徐々にメニューとして出すところが増えているが、やっぱり全然違う。

 これは仕方ないと思う。

 東京で盛岡冷麺を出す店はあるが、多くはインスタントのやつだ。設備等、料理の体制がそれを想定していないのだから、仕方なし。あくまで予告編で雰囲気だと思うしかない。ま、遠隔地にいて食べられるのだから、それはそれで可。

 

 家でも研究しながら時々食べるが、家族はほとんど食べてはくれない。

 まだ「ソースカツ丼」の最初のゲートを潜っていないようだ。

 見た目が殺風景だし、無骨。まるで山奥から出て来た坊主頭の少年のような風貌だ。

 都会にはイケメンが沢山いるから、学生服で坊主頭の少年は見向きもされない。

 ところが、こいつは素直でストレート。なんと160キロのボールを投げるヤツだった。

 とまあ、比喩のタネには困らないわけだが、しかし、「食わず嫌い」になるのも仕方がないと思う。

 私は秩父に数十年通っているが、最初の二十年は「わらじカツ丼」を見向きもしなかった。「ソースカツ丼」の流れを汲むから、「ウスターソースの味だろう」と思い込んでいたわけだ。

 

 見た目ががさつだが、腹の内は外見とは違う。そこは人間と同じ。

 人間なら逆のほうが多い。当たりがソフトで話が上手いが、腹の内は真っ黒。

 どこかの隣国の大統領とか、どこかの会社の元CEO逃亡犯とか。

 ま、嘘の衣をまとった政治家なら、毎日ニュースに出ている。

 とまあ、最後は少しカラシを塗って置く。

 

 画像は自分用のミニサイズ。

 隣は病院で出される入院食のソースカツ丼。確かに、患者でも食べられる。