◎コレクション道あれこれ マッチのラベル(2)
ある人のコレクションを買い取った話を書いたが、後に系統的に整理しようとした。
しかし、あまりにも枚数が多いので、途中で放棄したままだ。
だが、イライラした時などは、こういうのを眺めていると、気が慰む。
例えば、代表的なジャンルはこんな具合だ。
1)赤絵
昔から作られており、「いかにも古そう」だが、数が多いし、最近も作られている。
マッチと言えばこういう意匠だ。
2)芸能・スポーツ
映画や興行の宣伝用に配布したもの。こういうのは時代色が出て楽しい。「エノケン」「ロッパ」と言えば昭和30年代(たぶん)。
ピストン堀口の試合の宣伝マッチなんかは、マニアが喜ぶ類のものだ。
3)東海道五十三次
お茶漬けのカードとして使われていたりしたから、図案としても馴染みがあるのだが、やはりマッチにも使われていた。
45種はあると思うが、ここまで来ると全部揃えたくなる。
肝心の「神奈川」が欠番だ。
4)美人画
これも定番だ。昭和50年代までこの手のマッチは沢山あったと思う。
5)百人一首
短歌が書かれたもの。これも種類があるから、作りやすかったのだろう。
6)店の宣伝
やはりマッチを広告媒体として使うのが本流だ。
来店客にサービスで配り、思い出してもらうためのものになる。マッチ全体の7割以上がこれだと思う。
「熱海 玉乃井旅館」とかは、ぱっと海岸の景色が浮かんで来るほどいい味だ。
ここにラベルが350枚くらいずつ入ったブックが6冊あるから、およそ2千数百枚くらいありそう。残りは溶けたか、紛失したか。