◎飯能(名栗)の桜(494)
病院の帰りに郵便局に行くと、どうしたことか窓口に三十人くらい並んでいた。
スーツを着た若者が多かったから、おそらく新年度当初ということに関係しているのだろう。
「ここに並んで1時間待つよりも、同じ時間を移動に使い名栗郵便局に行こう」
待ち時間はゼロ分だし、若者の列に並ばなくともよい。
持病の有る中高年にとっては、今や若者が三人居る場所は「忌避スポット」だ(笑)。
飯能は所沢や川越より、気温がニ三度低いから、桜の盛りはこれから。
例年なら、お弁当を持ち、花見に行くところだが、今年は車の中から少し眺めるだけだ。
名栗の桜並木はいつも通り美しい。
ここを通る度に、月並みだがいつも鼻歌を口ずさむ。
「今から一緒に、これから一緒に、なぐりに行こうかああ」
名栗郵便局では、いつも通り、待ち時間ゼロ。ここでは一度も列に並んだことが無い。職員も親切に対応してくれる。
帰路はいつもの神社に参拝した。
平日にて、人はまばら。
手水場は感染防止のためだろうが、柄杓を使わずに、参拝客が自身の掌で水を受けるようにしたようだ。
神殿前では、何も問題なし。
例年、これから七月くらいまでは、比較的穏やかに過ごすことが出来る。