日刊早坂ノボル新聞

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◎アベノマスク2百憶

◎アベノマスク2百憶

 アベノマスク配布にかかる費用が、郵送費を合わせて2百億くらい。

 その金額の規模だと、町工場サイズの工場を20軒は作れる。

 ひとつの工場で、マスクを月産百万枚単位で作れるから、少なくとも2億枚の増産が出来るし、一時雇用も増える。

 

 このマスク配布について、「色々と不首尾はあるが、今は火急の事態だから、国民は文句を言わずに協力しよう」という声もある。

 しかし、考え違いだろう。

 下から「やれ」とぐいぐい突き上げねば、この政府は何もしない。

 法律や規則に照らし合わせて、「やらない」ことや「失点をごまかす」ことには長けているが、「ものごとを決断し、前に進める」という意味では、恐ろしいくらい鈍い。

 マイナンバーカードがあるのだから、台湾みたいにマスクを半配給制にすることだって難しくはない。

 そもそも、マイナンバーを導入時するに、高市総務相(当時)は「このカードにはいずれ様々な機能を持たせる」と言っていたのに、徴税目的以外の話は雲散霧消した。

 「やらなきゃ焼き討ちするぞ」というくらいの勢いで突き上げねば、結局、何もしないと思う。

 実際、PCR検査だって「4千人出来ます」という「話だけ」で、実際にはやらなかった。

 しかも、その理由が「感染者を病院に収容すると、受容能力を超えてしまうから」みたいな理由だ。これは「ツケの請求が来ると、払い切れなくなってしまうから、請求書は受け取らない」みたいな話だ。これでは必ず破綻する。

 さっさと、軽度・無症状の患者を「別途施設に収容する」とすれば、何も問題ない。

 仮にそれが学校施設(体育館)や公民館だって、未感染者と隔離できればよいわけだ。

 同じ感染者なら、仕切りだって不要だ。

 

 政府・厚労省がぼーっとしている間に何万人も死ぬことになるかもしれん。

 コロナ困窮世帯に30万円配っても、それが生活補助ではなく「葬式代」になりかねない。

 こんな場当たり的な対策より、さっさと地域を封鎖し、しらみつぶしに感染者を調べ、未感染者と分ける作業を進める方が結果的に終息が早くなると思う。

 そのためには、早く緊急事態宣言をして、隔離施設を徴用・徴発すべきだ。「病院に入らなくともよいが、一般の人とは隔離する」だけで病院のベッドは空くし、感染も広がらない。

 この議論が出てから、もはやひと月以上経っている。

 

 何か少しでも前進したのか?

 現実に決めたのは「マスク2枚」だけ。