日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎アビガン小話

◎アビガン小話

 父親が新型コロナに感染していたが、容態が急変したので、娘が病院にアビガンの処方を依頼した。

 「このままでは父は死んでしまいます。どうかすぐにアビガンを投与してください」

 これに各国の医師が答えた。

 

  • ドイツ人医師の場合

 「アビガンの効果については既にこちらでも調べており十分に分かっています。お父さんの年齢から見て、副作用の直接的影響は少ないと考えられますので、直ちに投与を開始します」

 

  • 台湾人医師の場合

 「日本の薬は信用がありますので、すぐにこちらでも治験を始めますが、危機的状況にある患者には、本人の承諾を得て投与を開始します」

 

  • 日本人医師の場合

 「妊婦に副作用があるかもしれませんので、まだ投与できません。治験が終わって安全性が確認出来てから投与を考えます。これには半年以上かかります」

 

  • 韓国人医師の場合

 「日本人が開発した薬なので使いたくありません。日本政府が『使ってください』とお願いすれば考えなくもありません。でも、副作用が出たら日本が補償してください。この後、ずっと永久に」

 

 日韓は「運命を共にしている」というのは真実だ。

 どちらの「お父さん」も夜まで持たず、この世とオサラバ。

 

 国民の多くが感じているように、日本の対応はかなり遅い。

 二か月前にやるべきで、かつ他の国々が既にやっていることを、ようやく今になり始めている。

 その間、あれこれと迅速に出来ない理由を上げて来たが、それも主に「手続き」上の話だった。

 苦しんでいる者を目の前にして、手続き論を語っても意味がない。