◎オヤジ料理 「鶏すき」
オヤジ料理は見た目より味優先だ。
思い付きで始めた「地鶏のすき焼き」だが、次第にシンプルな構成になって来た。
素材は地鶏と大量のネギのみ。
作り方は、牛のすき焼きと同じ。違うところは、生姜を摺って入れるところだ。他はあれこれ試したが、足してもゴボウのささがきくらいに留めると、鶏の味が引き立つ。
味付けも、砂糖、酒、醤油だけ。
牛すきと同じに、溶き卵に浸けて食べる。
見た目は殺風景だが、抜群に美味しい。
当初は持病がある者でも食べられるように、脂を減らす手立てを考えたのだが、牛と鶏を入れ替え、かつ地鶏肉を事前に湯通しすることで脂を減らした。
何と言っても、鶏の味が引き立つ。水炊きよりもこっちのほうが鶏肉には合うと思う。
豆腐などその他の具材は、入れない方が美味い。
美味いのも当たり前で、「親子丼」の構成を少し替えたコンセプトだった。
「すき焼き」と「親子丼」のハーフ料理になる。