日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎夢の話 第787夜 息子が帰る

◎夢の話 第787夜 息子が帰る

 17日の午前3時に観た夢です。

 

 居眠りをしていたが、物音で目覚めた。

 音のした方に顔を向けると、若い男が家に入って来るところだった。

 「息子」だ。

 そこで声を掛ける。

 「ご飯は食べたのか」

 息子は疲れているのか返事をせず、自分の部屋の方に向かった。

 まだ夕方だから、おそらく食べて来てはいない。

 

 「何か仕度をしてやろう」

 台所に行き、おかずを探すが、具材が乏しい。

 「あれ。おかしいな」

 ま、俺は滅多に肉を食べないから、冷凍庫にこないだのステーキ肉が入っていたな。

 俺用だから小さいが、まあ何とか。

 でも、なんで足りないのだろう。

 

 「女房のとシンイチの分を用意して、各々それを食べたんだよな」

 何故足りなくなるんだろ。娘たちは他で暮らしているから、日頃用意はしない。週末だけ。

 よく考えたら、そもそもさっきの「息子」の分を買っていないのだった。

 「なんでだろ」

 ここで気が付く。

 「あれ。俺には息子が一人しかいないよな。それがシンイチだ」

 それじゃあ、さっきの「息子」は誰?

 

 しばらく考えるが、よく分からない。

 ものを考えることが出来ないのだ。

 「大体、ここは何処なんだろうな」

 自分の家のつもりでいたが、見たことの無い家だ。

 

 ここで視線を外に向けると、窓ガラスに俺の姿が映っていた。

 外が暗くなっているから部屋の様子がガラスに反射していたのだ。

 すると、俺は白髪で、今まで一度も観たことの無い初老の男だった。

 ここで覚醒。

 

 ふと気付いたら、自身は自意識とは別の人間だった。

 そんな不条理な夢だった。