日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎快気祝い(507)

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令和二年六月八日撮影

◎快気祝い(507)

 「薬を抜くこと」と言われ実行してから、五日が経過したが、実際、体調が良くなって来た。こういう感じのは、それこそ、「ある一瞬を境目に」がらっと変わる。

 二十分も椅子に座れぬ状態だったのに、これならどうにかなる。

 

 まずは治癒のお礼のため、参拝することにした。

 鳥居を潜る時には、あれこれ思案した。

 「この世もあの世もタダのものはない。俺は何を返せばよいのだろうか」

 借りをあの世に持って行くと、ロクなことは無いから、今のうちに返すに限る。

 ま、「不浄仏をご供養する」とか、「悪者の魂を差し出す」とかだな。

 大体、政府は十兆円も「対策」とやらで使うつもりらしいが、何に使うか決めずに金だけ借金するとなると、また適当に政治家の身内に回されるのがオチだ。

そういうのは本当の「悪行」だから、あの世の罰が必要だ。

 「もしそんなのに関わったら、そいつは三代もたせずに、子孫を根絶やしにするとかが丁度よい」

 政治家なんだから、それくらいの覚悟はしているわけだし、腹は括っているだろ。

 

 手水を使う頃には、頭の中は悪意で一杯になっている。

 「公文書を改ざんさせ、家来(遠い部下)を自殺に追い込んだ奴も一族皆殺しだ」

 この時には腸が煮え返っている。

 ところが、参道を歩く途中で、神楽殿の方向を見ると、神社猫のトラのことを思い出した。

 「こんな日差しの強い日には、トラはあそこの日陰で涼んでいたっけな」

 思い出が蘇り、そして心を浄化してくれる。

 そこから、神殿まで歩く間に、悪意は消えていた。

 「ひとを呪って、地獄を見させるのは、俺の務めではないよな」

 ま、それも「念」の領域だから、訓練すればソコソコ出来るようになると思うが、そんなことをすれば、自らの行き着く先が無間地獄になってしまう。

 神殿では、ただ「状態が快方に向かっている」ことだけを報告し、感謝の言葉を述べた。

 

 念のため、数枚ほど写真を撮影したが、まったく問題なし。

 さすが六月だ。

 と思って、お気楽に帰宅した。

 

 家に戻ってから、改めて画像を見直すと、隅の方に人影が写っている。

 女性が後ろから複数の腕でがんじがらめに捕まっている光景だ。

 「遠すぎて、はっきりしないよな」

 これだけ小さいと、声も聞こえない。

 どれが本物(実在)の人で、どれがそうでないのか、さっぱり分からない。

 

 続けさまに三枚ほど撮影していたのだが、直後の画像では、柱の後ろからブラウスの腕が見えていた。

 「そうなると、やはり捕まっている女性だけが実在の人で、あとは幽霊か。それとも単純に気のせいなのか」

 若干、入り口で悪意を抱いたから、それが影響したのかもしれん。

 

 だが、もし女性が生身の人間で、他が幽霊なら、かなり由々しい事態だ。

 今はあまり良いことが起きていないだろうと思う。

 おそらく誰か別の人に恨まれてもいる。

 「こういうのは、自身の状態を自覚して、一つひとつ悪縁を剥がしていく必要があるなあ」

 それだけでは足りないかも。

 「こういう時は、ただの想像や妄想であってくれと願う」

 

 白いブラウスの腕は、「男の人のシャツの袖かもしれん」と思ったりもしたが、その後の画像を見ると、次に来た若者は黒いジャケットを着ていた。

 では、あの白シャツの腕の主は何処に消えたのか。

 結局、若者一人の他には、参拝客は来なかった。

 

 ただ、もしあの女性が実在の人間で、たまたま次にすれ違うことがあれば、呼び止めて「今の状態がどうなっているか」を告げて上げようと思う。

 まずは知ることからで、自ら気付き対処することが重要だ。

 もはや差し障りに囲まれている筈だから、恐らくこの人は私のことを「変人」だとは思わないだろう。

 もちろん、手を伸ばし救い上げねばならないのは、その女性ではなく、後ろの悪霊の方だ。死者は「自ら気付く」ことがないからだ。

 

 しかし、ま、この季節だし、総てが想像や妄想かもしれぬ。

 声が聞ければ判断が付くわけだが、こんなどろどろに取り憑いているヤツが出す言葉なら、どうせ呪詛に決まっている。