◎何故にキャンセル料を国が払うのか
道路の先が崖崩れで、先に進めなくなった。
目的地には行けないから、キャンセルするが、自然災害の時にはキャンセル料が発生しない。
インフルエンザの時も、法定伝染病だから、普通は発生しないが、証明書を出す必要があったりする。
だが、GOTOキャンペーンは人事だから、キャンセル料を取るらしい。
GOTOキャンペーンで、東京都民が旅行に行く時に割引が無くなったが、こんだけ都内で感染が拡大している時に、「地方に旅行に出かける」という神経はどうなのか。
感染の危険があるから、補助金で「感染拡大を促進する」効果を生まぬようにする、という話なのに、「割引が無いから旅行を止める。そのキャンセル料はくれ」という姿勢で果たして良いのか?
別に「訪問禁止」「外出禁止」にするわけではなく、正規料金を払えば行けるわけだし(確か)、「割引が無くなったことで旅行を止める」のは個人の勝手だと思う。
行けなくなったわけではない。
政治家には「東京都民が可哀そうだ」と「選挙対策」発言をする者がいるが、とんでもない話だ。
無症状感染者が山ほどいるのに、それを地方に放ったら、どうなるか。その結果は見えている。
「補助を止める」程度では済まないは話で、ロックアウトまでは行かないにせよ、「当分は域外に出るな」「行動を自粛しろ」ってことだ。
何が「可哀そうだ」「不公平だ」だよ。
東京のウイルスを地方に「撒く」のが公平ってことなのか?
そもそも、そういう人は「旅行に行ける」状況だ。
コロナの影響は一部特定の業種の人には深刻だが、あまり関係のない人もいる。
たかがキャンセル料程度で「被害」を訴えるなら、どこかの国の人と変わりない。
今月来月をどうやって凌ぐか思案している者からすれば、まこと腹立たしい話だ。
当方もそうで、いざ目の前で「ボーナスがどうの」と口にするヤツがいたら、延々と説教すると思う。
相手の年齢は関係ない。
年寄りたちがダメだからこうなっている。大体、今の年寄りは自分たち自身が挨拶ひとつまともに出来ない。
とまあ、さんざブータレた後で、よくよく考え直すと、「GOTOキャンペーン」自体が「付け焼刃」で「場当たり的」な発想だった。
そんなことより、「高速料金を無料にする」とか、「公共料金を安く」してくれた方がはるかに助かる。
浮いた金で、人によって家賃に充当するなり、余裕のある人は遊びに行く資金にするなりすればよい。もちろん、他人に移さぬことを念頭に置いて、ということだ。
繰り返すが、「GOTOキャンペーン」みたいなヤツより、「高速無料化」や「電気ガス水道」の減額の方が即効性があると思う。