◎ご供養に行く(517)
コロナの影響で、実入りのある仕事が全くない。かれこれ四か月を超えているから、そろそろ干上がって来た。
慌てて、単価の安い仕事をこなしているが、さすがに埒が明かない。
昨日、病院で「明日、ご供養をしてあげる」と言ったのだが、これでは行けなくなりそう。
ところが三時頃になったら、右足が浮腫んで来た。これは心臓の不調の分かりやすい初期症状だ。体が重苦しく、息が苦しい。
普通は左足なのだが、私は右足。これまで幾度も経験がある。
「なるほど。約束を守れということだな」
昨日の解釈には、幾らか判断に誤りがあったようだ。
それも「ドアが閉まります」を十回続けて連呼されたことで、恐怖心が生じたことによる。
「俺自身が常々、『恐怖心を抑えなくてはいけない』と言っているのに」
そこで、まず約束を果たすために、ご供養に行くことにした。
お寺はもはや間に合わないから、いつもの神社に向かう。
既に夕方近いし、雨が降っているから、参拝客は疎らだった。
「ここで離れるといいよ」と伝え、死者の魂の安寧を祈願した。
写真を撮影したが、さほどのことは無い。
この時期だし、夕方だし、天気も悪いから当たり前なのだが、昨日のが「気のせい」であってくれると助かる。
「ただの変人」ほど気楽なものはない。
いずれにせよ、昨日の約束を果たしたので、気分が楽になった。
ま、一度で終わることは少ないから、今後も繰り返しご供養をすることになる。
明日は通院日だが、エレベーターがすんなり動いてくれると助かる。
またもや、「ドアが閉まります」を十回連呼されたら、さぞ気が滅入るだろうと思う。
そうでなくとも、今は「立って歩く」のに、多少、不自由している。
右足が象並みの太さだ。
我ながら、よく外出できるもんだ。