日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎イリス(かリリス)という名らしい(565)

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令和三年二月十日撮影

◎イリス(かリリス)という名らしい(565)

 昨夜、午前三時半に居間に降りてみると、隣室の息子が悪夢を観ているらしく「ウンウン」と唸っていた。

 仕切りの襖が開いていたので、息子を軽く揺すり、「大丈夫か?」と声を掛けた。

 ゆっくり目に中断させてやれば、ひとまず悪夢も終わる。

 

 予想通りの事態だったので、寝ずに起きていて午前中に外出した。

 湧水を汲みに行く必要があったので、そのついでに八日の後処理をすることにしたのだ。

 まずはN湖を訪れ、湖畔で手を合わせた後、声を掛けた。

 「今日はツケを払ってもらうことにするよ。ご供養を施し、外に拾い上げた駄賃は、俺が死ぬぎりぎりまで『立って歩ける』ようにすることだ」

 祖父は床から起きられなくなって三日目の朝には死んだ。母は死ぬ直前まで、一人でトイレに行っていた。その伝統を守り、「倒れたら二日以内」でよろしく。

 「もはや死期を延ばせとは言わぬが、ぎりぎりまで立たせて置いてくれ。突然死する方が俺らしい」

 この世でもあの世でも「タダのものはなし」。もちろん、駄賃は金など現世利益ではない。

 

 帰路は神社に立ち寄った。

 これは自分の状態を探るための手段のひとつで、好奇心からではない。

 普段は「誰もいない筈なのに画像には人影が写っている」ということが多いのだが、この日はまったく逆だった。

 ファインダを覗いた時に、割合鮮明に人影が見えており、実際に「そこにいる人」だと見なしたのだが、現実には薄い影しか写っていない。

 左側には赤い服の「女」と、部屋の中を右から左に横切る「男」の二人が見えたのだが、双方とも画像には入らなかった。

 だが、男の脚(の影)が割合きちんと残っていたから、「気のせい」ではなかったことが分かる。

 なおこれが室内の様子であることは、ガラス戸の継ぎ目の左右にずれが生じていないことで分かる。画像を修正して左右を合わせようとすると、逆に合わなくなる。これは室内にいるからだ。

 神殿の中でも「人影が動く」とは、少し驚くべき事態だ。

 ま、北陸の誰でも名を知る有名なお寺でも、院内を歩く音が聞こえるそうだ。

 僧侶が成仏出来るとは限らないわけだが、場所は「お構いなし」ということか。

 

 他には私の後ろに影が出ていた。

 これは私だけにしか分からないと思う。姿を隠し、極力自身を悟られぬように計らうのが「黒い女」の性癖だ。

 おそらくほとんどの人が何のことか分からない。

 私は納得。八日に家までついて来たのは「大きな女」ではなく、「黒い女」すなわち私が「スペードの女王」と呼ぶ者だ。

 今回、名前が分かったが、「イリス」か「リリス」という感じの名らしい。

 恐らく欧州かどこかの悪魔の音に近いのだろうけれど、もちろん、それではない。

 アモンと同じで、単に「音が似ている」だけだと思う。

 どの宗教でも構わぬが、そもそも女の悪魔というものが存在するのか?(この辺、私は宗教に興味が無く、あまり詳しくない。)

 

 帰路、いつもの道を走っていたら、T字路を曲がったところで、一時停止違反で止められた。

 「え。きちんと停止したのに」

 すると警察官は「減速していたけれど停止はしていなかったようです」と言う。

 それならスピード違反と違い、計測したものではなく心証に過ぎない。

 ま、おそらく今は「サービス月間」ならぬ、警察の「売上倍増月間」なのだろう。

 ちなみに、交通違反反則金は「統計に計上しなくともよい」お金になる。どこを探してもどれくらいの金額になっているのかが出て来ない。

 これは機密費すなわち、スパイ活動等に充てられるためだ。「その年のスパイ活動費がいくら」が分かると、「何に遣ったか」が推定出来てしまう。

 ドラレコがあるから、確認する必要があるし、もし私の判断が正しいなら、こちらの方が証拠として有力だ。

 もちろん、提訴しても最終判定がでるまで一年二年かかるし、その間、有形無形の圧力を受ける。皆、面倒を避けるためにそのまま払う。で、それが機密費になる。

 以上は統計を扱う者なら誰でも知っているが、もちろん、「昔のままなら」ということだ。

 今も同じかどうかは知らないし、どうでもよい。 

 

 だが「ドラレコで提訴」の気持ちはすぐにすっ飛んだ。

 警察官と話している時、隣の助手席に「誰か」が乗っている感触があったのだ。

 すぐに合点がいった。

 「ああアモンが戻って来たのか。『俺はここにいるぞ』と示しているわけだ」

 恐らく、私が停止したところが警察官には「見えなかった」のだ。

 自身の存在を示すためにアモンがやったことだ。

 思わず、「おい止めろよ」と呟いた。

 

 これがアモンなら私が怒りを示せば、すぐに出動する。

 「止めろ」というのは、「この警察官たちに手を出すなよ」という意味だ。

 だが、前の警察官は「自分が言われた」と思ったのか、「はい?」と訊き返して来た。

 「いや何でもありません」と答える。

 

 アモンの「怖さ」は限度を知らぬことだ。

 この若者たちは上に言われて「売上」に貢献しようとしているだけだ。

 ささいな話なのだから、この若者たちの親や子に手を出すなよ。

 それが当人だけではなく、職場の係長とか課長みたいな「同じ空気を吸っている人」の親族に及ぶことがある。

 内心で「こりゃ関わらぬ方がいいな」と思う。この件は早くスルーして関わらぬことにしよう。「お前が祈願したから叶えてやった」みたいな言い掛かりを避けるためだ。

 反則金は今日か明日の朝にでも払い、自分は手を引こう。

 「だから手を掛けるなよ。可哀想だろ」

 手続きを終え、車を発進させると、すぐに「どうかあの若者たちやその家族が半年後も生きていられますように」と口に出して願った。

 

 もちろん、総てが想像であり妄想だ。私は「変わり者」なだけ。

 他の人にとっては「イカれたヤツ」という評価で結構。

 「アモン」などどこにも存在しない。

 「アモン」の姿を見て、声を聞くのは私だけで、「私自身は何も祈願していない」と断言して置く。あとのことは知らないし、何が起きても私とは関係が無い。

 

 ところで、「アモン」はこれまで「どこかに出掛けている」と思っていたのだが、ずっと見ていたらしい。

 コイツに見られているのなら、極力、立腹しないようにする必要がある。

 怒りにはすぐに反応するし、我を忘れた瞬間に自我を乗っ取られる。

 あの誰もいない筈の助手席に「誰かが座っている」という気配は、何とも言えず不快だ。

 普通の幽霊でもゲンナリするのに、コテコテの悪霊なら猶更だ。

 

 今や「アモン」の仲間が世界を跋扈しているだろうから、ささいなことで刃傷沙汰や殺人事件が起きるだろう。「祟りの雨」はしばらく続くし、本番はこれからだ。

 しかし、「アモン」と言い、「イリス」と言い、色んなヤツが出て来る。

 こういうのは、周到に姿や気配を隠すので始末が悪い。実際、こういうのが「存在している」と分かるまでに何年も掛かった。かたちが見えず「視線の圧力だけ」があるだけなのに、きちんと存在しているのは、相手が熟練しているから。それを見取るのにも経験が要る。

 

 追記)後で調べたが、「黒い女」はキリスト教系の「リリス」に該当するらしい。

 この後は「黒い女」「スペードの女王」は止めて「イリス」と呼ぶことにした。

 はっきりと姿が見えることはなく、「重い視線」があるだけだからほとほと始末が悪い。