◎ジンギスカンが食いたいぞ
ジンギスカンは「あれこれ持病有り」の者でも、食べやすい料理だ。
羊肉には、筋肉増強剤の成分と同じものがたくさん含まれている。
このため、羊肉を食べると、脂肪の燃焼が促進されるので、「羊肉ダイエット法」があるほどだ。
毎日、ひたすらラム肉を食べるだけのダイエットだが、実際に痩せるらしい。
難点は「体の匂いがジンギスカン臭くなる」ことくらい。
私は心臓のサシを減らすために、これと同じ成分を週に2度注射されている。
このため、少し運動すれば痩せるし、筋肉もつくらしい。
だが、「もちろん、運動なんかするわけねえだろ」だ。
だいたい、今じゃあ、30メートルも走れねえし。
子どもの頃は「焼き肉と言えばジンギスカン」だった。
そこは北奥で育った者だ。
あの頃に食べた「臭くて硬めの羊肉」が、たまに無性に食べたくなる。
関東にもジンギスカン屋はあるが、臭みを極力落としてあるので、逆に物足りない。
欲しているものが手に入らぬので、思わず叫んでしまう。
「生ラムなんか食ってられるかあ!」
そんなのは、都会育ちのホワイトカラーの子弟が食うもんだ。
ラムなんぞ「マイナス20度の寒さが日常」だって経験とは縁のないヤツの食い物だよ。
こう叫ぶと、北海道出身の看護師だけに、物凄くウケる。
駅前に「ジンギスカン屋」があるが、まったく話にならん。