日刊早坂ノボル新聞

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◎今日の難読漢字は 「仙人掌」

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今日の難読漢字は 「仙人掌」

 この日の出題は四文字熟語ではなく難読漢字だった。

 問題はこれ。

 「仙人掌」

 ああ、これは確か植物の名前だ。

 何だっけ?

 

 最近、物忘れが酷くなっており、記憶を辿るのに時間が掛かる。

 考えている内に答えが出てしまった。

 答えは「サボテン」だ。なるほどね。

 三文字では、変化させるのも難しいから、ま、いっか。

 「仙人峠」: 全国に数百か所はこの地名があると思う。

 「仙人酒」: 酒の名前で「仙人」とか「酒仙※※」みたいなのを使われていそうだが。

 もはやここで詰まってしまう。できれば四文字にしてくれよな。

 

 しかし、語源や由来の方は面白そう。漢字の表記は当て字だろうから、音の方から始める。

 「サボテン」は、元々、ポルトガル由来の言葉で「サボン」(石鹸)から来ているようだ。江戸時代には石鹸自体、存在しなかったが、サボテンに「油を落とす効果がある」ことが書かれているらしい。

 石鹸以前の油落としには、主にサイカチの実が使われていたと思う。こちらは昭和三十年代くらいまでは実際に使用されていた。開拓農家の家に遊びに行くと、台所にこれが置いてあった。

 

 「仙人掌」は容易に想像がつく通り、中国由来の言葉で、発祥は前漢武帝(BC.156~87)の頃になる。

 武帝全盛期、銅製の仙人の巨像が建造された。この像は高さが二十丈、まわりは七かかえあるほどの大きさだが、この仙人像は大きな皿を乗せた手を空中に差し伸べていた。

 これを承露盤(しょうろばん)とも仙人掌(せんにんしょう)とも呼んだが、武帝は皿の上に溜まった露に玉の屑を混ぜて飲んだ。

 武帝は治世の絶頂期にあり、神霊現象に興味を持ち、不老長寿の霊験を求めていたのだ。

 その仙人が手のひらを差し伸べている巨像の姿が、ウチワサボテンと同じような形だった。

 このことにより「仙人掌」と書いてサボテンを意味するようになったわけだ。現代中国でも、「うちわサボテン」のみを「仙人掌」と書き、球形のサボテンの方は「仙人球」と書く  

 このような由来から、「仙人掌」のことを「覇王樹」とも書く。とのこと。

 

 これまでサボテンについて調べたことが無いので、後段は受け売りだ。

 当家では、知人からサボテンの鉢を貰ったのだが、あまり好きになれず、庭に放置していた。

 世話など全くしなかったが、どんどん増えて、鉢から溢れるようになった。

 サボテンの凄いところは、小さいひと枝?が本体から転げ落ちて地面を転がり、隣家の庭の隅で根を下ろしたことだ。

 今はそこで勝手に増えている。

 隣家のご主人は「何故こんなところにサボテンが生えたのか」と不思議に思っていることだろう。

 生命力の強い植物なので、ここから「不老不死・長寿」を思い描くのも成り行きだと思う。