◎今日の四文字熟語は 「言□□断」
本日のエレベーターでの出題はこれ。
「言▢▢断」
おお、やっと遊べるヤツが来たか。
回答(正解)は後にして、別の組み合わせを考える。
「言葉遮断」 奥さんが口やかましいと、耳を塞ぎたくなる。
「言及無断」 「それは言うな」と言ってあったのに。
「言下決断」 総理が政策を即断した。
あれあれ。割と難しい。「言」も「断」も決まった言い方しか使わないからだ。
答えは、「言語道断」。
では語源の方は如何に?
まず今の用法では、「言葉が出ないほどとんでもないこと、もってのほかだ」といった意味で使われる。
元々は仏教語から発生した言葉で、「仏教の心理は奥深くて言葉では到底説明できない」ことをいう。
「道」は「口で言うこと」で、言葉に出して言うことが断たれること。
また、言葉で説明する道が断たれる意味ともされる。
その後、「口では言い表せないこと」という意味で用いられるようになり、平安時代頃には「言語道断」は、言葉で表せないほどすばらしいという賞賛の意味でも使われていた。
これが時代が下るに従って、「とんでもないこと、許しがたいこと」へと意味が転じていった。
「道」は文字通りの「道路」でも、「哲学」の意味でもなかったわけだ。なるほど。