日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎夢の話 第964夜 空を見上げると

◎夢の話 第964夜 空を見上げると

 二十五日の午睡の時に観た夢です。昨夜から全開であれこれ働いていたが、ついに疲れ果て、居間の床で眠り込んだ時の夢になります。

 

 ふと我に返ると、私は女だった。

 「スカートを穿いているから、きっと女だよな。まさかたまに見掛ける、スカートを穿いた男だったりして」

 夕方、ショッピングモールに行くと、たまに「かなり長身で、短いスカートを穿いた男」を見掛ける。俺もその手の仲間なのか?

 でも、やっぱり私は女だ。割とウエストが細くて、スタイルがきれい。

 膝丈のスカートが良く似合う(あくまで「きっと」という思い込みだが)。

 

 道を歩いている途中だったが、何となく誰かが後ろをついて来るような気がする。

 そんな気配があるのだ。

 時々、振り返って後ろを見るが、別に誰もいない。

 少し考えさせられたが、今は昼間だから、滅多なことは起きにくい。

 駅に向かおうとしているのだが、ビルの谷間を通る近道を行くことにした。

 広い道を進むと、二倍以上の距離があるから、早く着いた方が助かる。

 

 しかし、やっぱり「誰か」が私を見ているような気がする。

 「いったい、どういうこと?」

 振り返ってもついて来る者はいないようだ、

 それでも、私を凝視する視線を感じる。

 

 しばらくの間、歩きながら考えた。

 これだけ確かめても、周囲に誰もいないということは・・・。

 「まさか上にいたりして」

 と、ここまでは冗談のつもりだった。

 実際に空を見上げてみたら・・・。

 

 すぐ頭の上に、鬼のような形相をした「女」が逆さまになっていた。

 私の頭の数十センチ上に女の顔がある。手を伸ばせば届きそう。

 「きゃああっ」

 私は思わず悲鳴を上げて、その場にしゃがみ込んだ。

 「ああ。神さま助けて」

 身動き一つ出来ず、そのまましゃがみ込んでいると、程なく「がっしゃーん」と大きな音がした。

 眼を開き、音のした方を見ると、すぐ七八㍍先にネオン看板が落ちていた。

 老朽化した看板の付け根が折れ、落下したのだ。

 

 「それじゃあ、あのまま歩いていたら、私はあの看板の下敷きになっていたかもしれない」

 さっきの「逆さま宙づりの女」は、私に取り憑こうとしていたのではなく、助けようとしていたんじゃあないのかしら。

 私は茫然とその場に立ちすくみ、混乱した頭で考えた。

 ここで覚醒。

 

 ちなみに、死者が生きている者を「助けてくれる」ことはない。

 死者は「自己都合」で居残っているだけで、「人助けしよう」などという気持ちはさらさらない。

 現実は、生きている人が「そう思いたい」だけ。

 亡くなった親族や善霊が「助けてくれた」と思いたいから、とかくストーリーを作り上げる。

 死者(幽霊)の立場にとってすれば、既に「死を通り越した存在」なので、「生き死に」は大した問題ではない。

 その「女」は、夢の中の「私」が死ぬところを見に来ただけ。