◎病院のミサンガ
最後に入退院した時の「患者認識票」を、まだお守りとして持っている。ちなみに、手術室に入る患者は足首に必ずこれを付ける。死ねばそのまま本人識別タグになる。
これに鋏を入れるのは、患者が回復して退院する時になる。
よって、「紐が切れれば願いが叶う」という意味では、ミサンガと同じだ。
私は「ミサンガはきっと病院の識別票から来たのだな」と思い込んでいたが、由来は違うらしい。
ネット辞書によれば、そもそもは、17世紀頃、ポルトガルのポンフィンという教会で作られていた「フィタ」というひもが始まりということだ。
この「フィタ」を編むときに、願いごとや叶えたいことを込めていたという。
何となく縁起がよい感じがするので、捨てずに机にぶら下げている。
この時に着ていたパジャマは、今はもうボロボロなのだが、やはり「退院できた」縁起の良いパジャマなので、今でも時々着る。