日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎叔母も感じる

叔母も感じる

 叔母の一人(下の叔父の妻)は「直感が働く性質」のひとだが、時々、私のことを案じてくれ、夢見の悪かった時などはさりげなく果物を送ってくれたりする。

 自分から「悪い夢を観たが」と電話するのは憚られるので、最初に物を送り、お礼の電話が来たところで、「実は悪い夢を観たけれど・・・」と話を切り出す。

 やはり、概ね実際に体調が悪かったりする時なので、つくづく「さすが勘の働く人は鋭い」と思う。

 

 その叔母が昨日、りんごを送ってくれた。

 年末だからお歳暮のつもりかもしれぬが、今は兄がりんごの発送を取り扱っていないので、わざわざ店に行き、注文してくれたことになる。

 「ああ。また俺のことについて悪い夢を観たのだな」と思うが、なんと伝えたらよいものか。

 叔母もそろそろアラ八十で、自分も癌を経験している。

 心配してくれるのは有難いのだが、無用な心配は掛けたくないし、逆に「元気ですよ」というと嘘になる。(現実にじりじりと焼け付くように腹が痛い。)

 嘘を言えば、叔母なら何となくそれが分かり、余計に心配を掛ける。

 

 結局、今日は電話が出来ず、明日、連絡しようと思うが、少し思案している。

 それ以前に、叔母が心配するようでは、やはり「私もかなりヤバい」ということだ。

 もちろん、叔母は私がいつもざわざわと幽霊に取り巻かれていることも承知している。

 叔母は口頭で「あの世」の話の出来る唯一の存在で、血は繋がっていないが、肉親同様だと思う。

 

 逆に「私のことを思い出すのは、あの世が近くなった人」という傾向もあるので、そっちはどう訊けばよいものなのか。

 ま、この叔母なら、単刀直入に「最近、変なことはないか」と訊ける。他の人だと、「直感」や「あの世」の話をしたら、その途端に「変人」にされてしまう。