

ようやく奥の書庫まで辿り着き、かなり前に放り込んでいた品々が出て来た。
これは十五年以上前にウェブで紹介したことがあると思う。
戦争が終わった後、ソ連軍の捕虜になった日本兵は亜イベリアに送られ、労働に従事させられた。これが最長十年に及ぶ者もいる。
全体では57万人が抑留者となったが、そのうち約一割が抑留中に命を落とした。
画像はこの日本兵収容所内での交換用に使用された代用札と伝えられ、帰還者が持ち帰った。
印判が押されているので、調べればどこの誰が管理したものかが分かるかもしれぬ。
歴史の証拠物であり、趣味娯楽の対象にはならぬので、いずれかの機関に寄贈することになる。