日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎「神隠し」の霧

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目には見えず、画像だけに残る霧

◎「神隠し」の霧

 洞穴や地下室の中に湿気が籠っていると、霧や煙のようなものや、あるいは煙の玉などが画像に残る。これは水分にカメラのフラッシュ光が反射して生じるもので自然現象だ(蒸気玉)。

 しかし、湿気が少ない場所でも同じような現象が起きることがある。

 

 最初の画像は、今から十数年前に高速道路のサービスエリアで撮影したものだ。

 最初に息子を撮影し、攻守交替して、次に息子に私を撮って貰い、建物の傍まで寄って再び私が息子を撮影した。

 快晴の夜でもあり、鮮明に写る筈だったが、あとで現像してみると、鮮明なのは息子を撮影した画像だけで、私の写る画像には、霧が立ち込めていた。

 まるで夜霧の中にいたようだが、この霧は眼には見えず、フィルムを現像してみて初めて分かったものだ。

 この当時は「たまたま」とみなし、まったく気を付けることもなかったのだが、十年後くらいに見ると、私の右手に黒い人影が立っていた。スカートを穿いているので、どうやら「女性」らしい。

 また、今改めてもう一度見ると、霧の中に複数の人影がいるようだ。

 夜のサービスエリアなら、気圧差が生じれば瞬時に霧が発生しそうだが、しかし、その直後の画像にはそれらしき気配はない。「霧」が出たのは、私が被写体になった一枚だけだ。

 

 ま、今回は「人影」の方ではなく「霧」の話だ。

 別の公園のケースも添付してあるのだが、いいずれもある一時点から「霧」もしくは「煙」が画像だけに残っている。

 画像だけに残っているなら、単に「説明のし難い不思議な現象」で済む話なのだが、肉眼でも同じようなことが起きるのではないかと思う。

 景色がやたら白っぽく見える時が現実にある。

 秋口に山に登ると、霧が怖ろしいほどのスピードで立ち込めることがあるわけだが、現実の霧よりも、この「幽界の霧」の方がさらに迅速だ。

 

 ここからは想像であり推測の域になる。

 もし、ほんの一瞬の間に、自分が深い霧の中に取り込められているとしたら、どうするだろう。

 四方が二㍍先も見えぬ霧の中だ。

 恐らくパニックになり、霧から抜け出ようとする筈だ。

 しかし、これは「この世」と「あの世」が重なっている状態だ。

 仮に、霧から出ようと闇雲に進んだら、逆にこの交流域を外れてしまい、あの世の方に迷い込んでしまうのではなかろうか。

 幾人もの人々が見ている前で、ふっと人が消えてしまうという、いわゆる「神隠し」の事例が報告されているが、これはすなわちこういうことではないかと思う。