日刊早坂ノボル新聞

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◎古貨幣迷宮事件簿 「三百年の歴史」

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宗門人別改 と 明治の預かり切手

◎古貨幣迷宮事件簿 「三百年の歴史」

 引き続き古文書を整理しているが、さすが江戸の初期から明治までの書き物がバラバラに入っていたので、収拾をつけるのが難しい。

 集中力自体が続かぬので、思案してしまう。

 

 画像左は家の人数、名前が記してあることから「宗門人別改」で、内容が簡略化されているので、役所に届ける方ではなくその家の控えではないかと思う。

 寺社印が押されていると、「切支丹ではない」ということの証明になった。

 ここまでは書状としては沢山ある。

 補足事項は、これが角館の満福寺の発行したもので、この寺は今もこの地にあるということ。名も無きどこかの村ではなく、北奥史のひとつの中心であった角館川原に満福寺はあった。

 画像右は、明治に入ってからの角館商人のもの(たぶん十一年)。

 維新前とは徐々に形式が変わりつつあるようだ。

 こういうのは、地域性とも関連しているので、系統的に眺めぬと状況がよく分からない。

 「センボクカクタテ」の商人印が押されていることがポイントだ。

 してみると、やはり押印には重みがあると感じさせられる。