日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎たぶん息子さんは蕎麦打ちの修行をしていた

たぶん息子さんは蕎麦打ちの修行をしていた

 日曜の夜に「一年前には紅葉見物に行き、荒川で新蕎麦を食べた」話をすると、家人が「月曜に行く」と言う。

 月曜は七日で、十一月七日と言えば、私にとっては本格的な「悪夢の始まり」の日だ。数日前に気付いたが、そもそも、あの蕎麦屋は鳥居下にあるのだが、その上の神社が稲荷さまだった。

 私は稲荷が苦手だから、それも原因にあったかもしれん。冗談ではなく、境内に立ち入ると、いつも必ず具合が悪くなる。

 「それでも、今日行けば、それが事実かどうかが分かる」と思ったので、朝から出掛けることにした。

 

 まずはいつも通り、荒川の「道の駅」に行くと、あんれまあ、蕎麦屋のあづまや園が営業していた。

 一年前に店を閉めた筈なのに、営業を再開していたとは。

 すぐに店内に入り、注文したが、蕎麦自体は昔通りの味だった。

 だが、入り口で厨房を覗いていたが、蕎麦を打っていたのは中年の男性で、前のご主人と奥さんが見当たらない。

 高齢になったから店を閉めた筈だった。

 それでも、店員の女性の一人が前に居た人だったので、「おそらく身内が継いだ」と想像がついた。

 ま、常識的には息子さんだ。

 なあるほど。一旦店を閉めてから、暫くの間、息子さんが蕎麦打ちの修行をしていたわけだ。

 メニュウなどは前とは違っており、蕎麦を盛り付ける量も前より多くなっていた、若いから体力があり、沢山打てる。

 せいろを二枚頼み、二枚目は家人と二人で分けたが、普段はあまり量を食べぬので、えらく腹が苦しかった。

 でも、さすが店のすぐ目の前の畑で蕎麦を作っているから、味は抜群だ。

 「蕎麦を口に入れた時に、さらっと香りが広がるくらいのヤツがちょうどよい」と感じ入った。蕎麦の香りが強すぎず、あくまで「さらっと」の範囲だ。そくらいの蕎麦の口当たりが一番良い。

 

 それから大血川渓谷に向かったが、紅葉の方は赤い葉が既に落ちていた。あとはイチョウ系の黄色い葉が来週以降に変わる。

 家人は「また来る」とのこと。へいへい。

 帰路はトラの神社で「菊花展」を鑑賞して帰った。

 この日は、あづまや園が復活してくれただけで大満足だった。

 昨年の展開とは大違いでござんす。