◎夢の話 第1K84夜 全部揃っている
二月十五日の午後一時の午睡の時に観た夢です。
居間で寝ていたが、洗面所の方でカタカタと音がした。
家の中には誰もおらず、私一人の筈だ。
その「誰か」は洗濯ものをハンガーにかけているらしい。
そんな系統の音が聞こえる。
ここで「あ。母だ」と気付く。
すぐに「お客さんなんだから、働かなくていいんだよ」と声を掛けた。
遠いところから、息子や孫を見に来たのに、着いたその日にその家の家事を始める。
これが母だ。母はそういう人だった。
ここで、薄らぼんやりと一昨日のことが蘇る。
母は私のことを案じて、神社のガラスに姿を見せたのだったな。
「???」
ここで気付く。
「なんてこった。母はもう三年前に亡くなっているじゃないか」
ここで覚醒。
いやはや、母が傍にいる。
眠ってはいたが、洗濯機の傍にいるのが「母」だと思い、実際に声を掛けたかもしれん。
こういうのは、「程なく死ぬ者」の典型的な発症例だ。
「既に亡くなった親族が現れると言う」がそれ。
他にも、「黒い人影」や「黒い玉」とか、「程なく死ぬ人に現れる兆候(サイン)」なら、大体、全部揃っている。
しかも五六年前から、「交互に現れる」状況だ。
ううむ。こりゃとりあえず、神社に行き、確かめねば。
慌てて身支度をした。