日刊早坂ノボル新聞

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◎扉を叩く音(続) 家人にも聞こえる

扉を叩く音(続) 家人にも聞こえる

 「夜中の二時三時に玄関の扉を叩く音が響く」話の続き。このスレッドは当初からもはや十数年が過ぎ、状況がかなり変わった。

 

 二日の朝、目覚めて来た家人がクレームのように言った。

 「夜の二時頃に、玄関を出入りする音が聞こえた。ドアをバタンバタンと開け閉めする音で、よく眠れなかった。あれはお父さんなの?」

 そこでダンナ(私)はこう答えた。

 「それはな。かあさんのダンナがこのダンナだってことの影響だ。あの世の者たちが家を出入りしているもの」

 

 十五年くらい前から記録を残して来たが、一年前くらいから扉を叩くだけでなく、勝手に出入りするようになった。

 現実の扉は開閉していないが、しかし音だけははっきり聞こえる。

 私はある意味「フラグ」のような立場で、亡者たちの先頭に立っている。

 家族が職場や学校出た後、家に独りでいると、色んな部屋からがったごとと音が響くが、今や一人二人の音ではない。

 幸か不幸か、私の傍にいると、普通の者でも、きちんとその音が聞こえる。

 

 これまで状況を調べて来たが、不審事に共通するファクタ-は、「そこに私がいる」ことしかない。

 要は私が「心霊スポット」だということだ。

 幽霊を体験したかったら、私と温泉旅行に行くと良い。

 出先では一斉に寄り集まるので、夜中に必ず訪問者が来ると思う。

 慣れぬうちは、血が凍る思いがするが、それが現実の一端だ。

 そういうことに慣れている私がいれば、多くの場合は大丈夫。

 私が何も言わず、脱兎のごとくその場から去ったら、それは「危ない」ってことだ。私は先に逃げるが、あなた方もすぐに逃げろ(W)。

 

追記)今や幽霊が普通に写真に写る。

 「自分の周りに幽霊がいるだろう」とそれを撮影しに行き、実際にその幽霊が写る事例が、私の他に存在しているのだろうか。自称霊能者たちの状況を見ると、「この程度で能力者を自称するのか」とあきれるから、まずは居ないと思う。

 霊能者は他人が撮った写真についてあれこれ言うが、これまで一人だって、自分が撮影した写真を見せた者はいない。能力があるのなら、簡単な話の筈だ。と言うより、幽霊は自然にそういう者に寄り集まるから、「撮影する度に幽霊が写る」ような状況になる筈だ。

 無能者の私でさえ、これだけの接点がある。

 ま、人間には心を感じ取る能力が誰にも備わっているが、普段は「瞼を閉じ、耳を塞いでいる」だけだと思う。特別な霊能力など存在せず、誰の身にも備わっている。殻に閉じこもっているだけ。