日刊早坂ノボル新聞

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◎古貨幣迷宮事件簿 「整理ロット04の品評」

◎古貨幣迷宮事件簿 「整理ロット04の品評」

 盛岡藩の牛馬御用所の上納受取(切手類)4種の希少札と、松前沖口役所は、及川屋清兵衛の懐中物だったと思われる。花巻の馬喰及川屋清兵衛は、鹿角旅行中に倒れたようで、書き付けがそのまま残っていた。沖口役所は通行手形だが、昔から古札として藩札収集家の収集対象になっている。

 

 鹿角花輪の伊勢屋庄八は、盛岡藩の豪商の一人で番付にも掲載がある。しかし札を発行していたのは知られておらず、滅多に見ることはない。今回は取り置きの極美品1枚と、オマケ1枚。状態が劣るのでオマケとしたが、記年が違う可能性がある。

 もしかすると、公札よりも希少かもしれぬ。

 この辺は「知る人ぞ知る」なので説明は不要と思う。

 

 他に藩札・私札・質屋札など二十~三十枚程度。

 お買い得だが、問題は落とせるかどうか。藩札のジャンルは少数精鋭でいつも激戦だ。三四人の競走になる。たぶん二三日で決着する。

 

 花巻の馬喰(牛馬商人)である及川屋清兵衛については、「いずれ小説にしよう」と思い、ずっと資料を取り置いて来た。

 ただ健康に難があるのと、必ずしも現物が手元に無くとも書けるので、徐々に整理することにした。

 断捨離は続く。