◎夢の話 第1142夜 アンテナ
◎夢の話 第1142夜 アンテナ
八日の午前三時に観た夢です。
我に返ると、屋外のテーブルについていた。高原にあるレストランの外の席のよう。テーブルの色が白く、いかにもそれっぽい。遠くに青い山々が見える。
視線を前に向けると、女性が座っていた。
三十歳くらい。帽子を被っている。
「この女性は誰だろ?」
こういう感じのベレー帽を被っている女性は、宗教の勧誘によくいる。コイツ。俺が一人で座っているところに、勝手に座り込んで来たのか?
だが、この女は、まるで俺と近さ良い関係であるかのように、なれなれしい口調で、なれなれしい話をしている。
それも、知り合いの誰かがどうしたとか他愛のない話だ。
「まさか俺の妻とか彼女じゃないよな」
全然思い出せない。
ま、中肉中背で顔も服装も地味な感じだから、俺好みではある。俺はとにかく和風の「癖のない穏やかな性格」の女性が好みなんだわ。
目の前の女性が思い出せぬとは、俺はすっかりボケたんだろうか。
「いやいや、俺はまだ三十二歳だしボケるような齢ではないぞ」
うーん。
ウエイターも来ないし、ここはひとつ頭を冷やそう。
屋内のカウンターに行き、注文を告げることにした。
「ちょっと料理を頼んで来る」
立ち上がって、歩き出す。
十数メートルほど歩き、開いている扉の中に入ろうとしたが、何となくここで後ろを振り返った。
俺の席の向かいには女性が背中を向けて座っている。
すると、この女がそれまで被っていたベレー帽を脱いだ。
天気がいい日だし、少し暑かったと見える。
「ありゃ。何だあれは」
女性の額から、何か長いものが飛び出ている。
触角か。だが、髪の生え際に一本しか生えていない。
右側の額で、アンテナのようでもあるのだが、肉色だ。
「あの女。人間じゃなかったのか」
この社会には、かなり前から他国の工作員が入り込み、何食わぬ顔で反社会活動を展開している。他人の国の中で何故か「外国人の権利」を叫ぶのはすなわちそういうことだ。この国の国籍を持ち、国民の振りをしているが、実は「チュごく」の手先。
鄧小平が日本を支配するために送り込んだから、もはや三十年計画の最終段階に来ている。
「だが、あれはチュごく人じゃないな。アンテナが生えているから」
だが、チュごく人と同じように、何者か別世界の住人がなに食わぬ顔で人の間に紛れ込んでいるのかもしれん。
だが、突飛な発想だ。
俺が妄想を抱いているのかもしれんから、あれが見えるかどうか、他の者にも確かめねば。
ここで、背後に足音が聞こえた。
ウエイターだな。
ではコイツに訊いてみよう。
「ねえ、ちょっと聞きたいのだが、君はあそこの」
俺は振り返ってウエイターに話し掛けようとした。
「はい?何でしょう」
だが、そういうウエイターの右の額にも、肉色のアンテナが飛び出ていた。
慌てて、自分の額を探ってみる。
「よかった。俺にはまだないや」
俺はまだ人間だった。得体の知れぬ宇宙人や妖怪でもなければチュごく人でもない。
まだ人間らしい人間だった。
ここで覚醒。
最近、やたら「外国人優遇」「日本つぶし」をあからさまにするヤツが増えて来たが、鄧小平が公言していた「日本は2030年にはチュごくの一部になる」という期限が迫って来ているせいだ。期限を守れねば、自分たちの身が危ういから、露骨に進めようとするようになった。
日本人のふりをしているが、明らかに日本人を貶める振る舞いをしている。
総理大臣からして、工作員臭い振る舞いばかりする。
ま、あればただ愚かなだけかもしれんが。