◎夢の話 第1112夜 4-10-7
◎夢の話 第1112夜 4-10-7
二日の午前五時に観た夢です。
ジャパンカップを観るために府中競馬場に行った。勝負レースはパドックをよく観察することにしている。
下調べもしており、それを確認するためのパドックの下見で、そこで「行ける」という確信を得たので、窓口で馬券を買った。
4-10ー7の三連単一点勝負だ。
本命サイドだから、アガリを取るのはこれしかない。
三連単でも30倍見当だからかなり固い部類で、2-3-1番人気の組み合わせだった。
その後、売店でビールを買って椅子、に座って券を見ると、あんれまあ、メインではなく最終レースの券を買っていた。
印を付ける時に位置を取り違えたのだ。
「イケネ。またやっちまった」
俺は左右の視力差がかなりあり、そのせいで細かい文字がよく見えない。日常生活には支障がないのだが、新聞や文庫本は読めぬし、最近は老眼も加わり、スマホやPCの文字も見えなくなってきた。
この日は8レースから買い始めたが、ずっと負け続けだから、かっと来た。そもそも俺は短気だし。
最終レースのオッズを観たが、4-10-7の三連単は6千倍だった。1枚百円が60万だから、2百枚だと・・・。
ぷつんと切れ、俺はその馬券を怒りに任せビリビリと破った。
だが、そこで思い出した。
「そう言えば、他場の馬券を間違えて買って、それで万馬券を当てたことがあったな」
札幌のレースなのに新潟で買い、たまたまそれが的中した。
「4-10は俺にとって縁起の良い数字なのに、バカなことをしちまった」
二十台の頃、初めて「帯」を当てたが。それが4-10の組み合わせだった。パドックで馬を見ると、4番は黒光りしてピカピカなやつがいて人気薄。10番の方は、俺の目の前に来ると、盛大に糞をした。
「ウンチは金の象徴だからな。要は人間にとって必要不可欠のものだが汚いものだ」
世の金持ちはウンチ塗れ。金持ちを羨ましがるのは、ウンチを羨むのと同じ。
脳内で閃いたので、「行ったれ」と枠を百枚、馬を五十枚買った。これが五十倍と百三十倍で、「帯」に届いた。
それ以降、折々に「4」「10」が関わって来たので、当人の方もそれにかこつけるようになる。数字を選ぶときには「4」か「10」で、不思議にこれが寄って来る。
会員番号の多くが末尾「4」になっている。
ま、「4・10」は俺の人生の象徴と言ってもよい。
それが証拠に「4・10」は「しとう」で、まさに俺の人生は「死闘」の連続だ。窃盗犯被害だけで16回ある。
「いやはや、まだレース前だってのに破っちまったわ」
テープで張り合わせたら、磁気情報は取れるかもしれんが、引き換えてくれるものなのだろうか。
もしかして少しでも改変があったら、変えてくれんのではなかろうか。
こりゃしくじったな。
何せ配当は「帯」どころか、「ビニール」だ。大きな取引になると、帯を束ねて全体をパウチして、いちいち数えなくてもよいように封印する。
ジャパンカップは、10-4-7で決着した。
これももちろん堅い。あのまま買っていれば、その堅い馬券を外している。これを当てに行って点数を増やしても、結局、トリガミになっただろうから、結果は同じ。
競馬場に行く客の八割は一日トータルではマイナス勘定で帰る。
メインレースが終わると、大半の客が帰り始めた。
俺はメインを観ずに、最終レースのパドックを観た。
ダートのレースだが、4番はいかにも小柄で貧相だった。
「あの体じゃあ、最低人気になるのも当たり前だわ」
外れて当然だが、それも残念。もし当たれば発狂だ。破れ券を替えてくれなきゃ大噴火。
ここで俺は過去の経験を思い出した。
郷里に帰省した折に、「煮込み定食」が食べたくなり盛岡競馬場に行った。ついでに地方競馬を見学したが、葦毛の貧相な牝馬がレースに出ていた。たぶん、400キロちょっと。
「こんな馬がダートで走れるわけがないな」
530くらいありそうなでかいヤツから、殆どそう長しの状態で買ってみた。8頭立てで6点買い。気晴らしなのでアガリは気にしない。勝手が分からぬから勝負には行かない。ただ当てに行った。
ところが、レースでは本命が2着。1着はあの貧相な牝馬が直線でスルスルと伸びて1着。
おいおい。俺はそこだけ買ってないよ。
「てなこともあるからな」
本馬場入場となり、ゲートの近くに馬が集まる。
すると、その途端に、4番10番の見栄えが良くなった。
なんだか颯爽として見える。
「おいおい。こりゃまさかが起きる気配だぞ」
最も腹が立つ展開は、「4-10-7」が的中したが、破損券として払い戻しをして貰えない、というものだ。
かあ。それなら買い足すしかないか。
窓口まで行く時間が怪しいから、慌ててスマホを取り出した。
とりあえず、コイツの三連複と単を買い足して置こう。
こういう時に限って、スマホの動きが遅い。
ここで覚醒。
4-7-10は麻雀では「筋」なのだが、競馬では、間に二頭の馬が入るので、直接の接触が少ない関係だ。
自分の選んだ馬同士が接触して、共倒れになることが少ない組み合わせではある。
3-7-10みたいに、3+7=10になる組み合わせを「計算馬券」と言うようだが、これも中間でのトラブルの影響が少ないという要