◎病棟日誌 R061005 予言は当たらず
十月五日はどこかの誰かが「日本に大災害が起きる」と予言した日だ。確か昼頃に地震だか津波だか富士山の噴火が起きる。
だが、たぶん起きない。予言とはそういうものだ。
今年と来年はその手の予言が集中しており、「日本人の八割が死ぬ」みたいな話まである。だが、これまでのところ、一部を除いて大災害は起きていない。
「能登は別にしてね。能登の人は本当に災難だ。次から次へと困難が降って来る。一番酷い困難は、それが岸田内閣の時に起きたことだ」
いまだに能登は瓦礫の中。でも岸田はウクライナに20兆円だかを出す約束をして、最近では東南アジアのどこかの国の「物価高対策」に百億円くれてやった。
「物価高対策」だと。先に能登の環境整備に使えよな。
地震と今度の洪水で、ぐっちゃぐちゃだぞ。
その能登に与えたのは、「頑張ってください」という他人事のの言葉だけ。
信じられんな。ここは嘘でも「(総理である)私が必ず支えますから、一緒に頑張りましょう」だろ。
人のことを「死んでくれ」と願うことはないのだが、これには心底から感じた。やはり総理の器ではなかったな。ひとの上に立つことの意味が分かっていない。
同じ人類とは思えん。これがどこかの県の選んだ人だとさ。
脱線した。
止血の担当がキム君。
キム君とは、割合、無駄話をする。当方はぐりぐりの「憎韓」だが、個々人は別だ。人生観や生活観で判断するのは言うまでもない。
キム君は生まれも育ちも日本で、日本の学校で育ったから、感覚がほとんど日本人だ。一世の親や祖父母とは、文化的に違和感を感じることがあるらしい。
そのキム君が「同級生に金持ちがいたが、その子の家に遊びに行ったら、お客さんが来ていた」と言う。
それがお抱えの霊媒師だったそう。
資産家だと、投資などの相談相手として、霊能者や占い師を雇ったりする。
その霊媒師が初対面のキム君を見て、「あなたの前世は狐です」と言ったそう。
笑える。
「そりゃ霊媒師ではなくイカサマ師だわ」
その理由を説明してやろうかと思ったが、長くなるし。普段の当方はあの世の話などしない。
このまま捨て置くことにした。
あの世の者が現世利益に繋がることを教えてくれることがある。とりわけ財運については、才能や努力とは関係なく、ぽんと与えてくれることがある。
だが、もちろん善意によるものではない。
こういうのは「自分を信じさせる」手立てのひとつで、ちょっとした幸運が続くと、誰でもそれを与えてくれた者を信じるようになる。
信じて、頼りにするようになった頃に、今度は全部取り上げる。
その手先になり代弁をするのが、霊媒師の役割だ。
結果的に、最後に破滅が待っているから、「霊能者や占い師の最期は、全身が腐って死ぬか、顧客に殺される」という結末になる。
ま、初対面の人に「あなたの前世は狐です」と口にする人間であれば、それだけで素性が分かる。
もちろん、それは自分の凄みを客に見せるための行為で、キム君はそのための出汁に使われたということ。
ちなみに、そういう霊能者・霊媒や占い師に会う機会があれば、その場でその人を撮影しようと思う。
当方は何一つ能力を持たぬ凡人だが、写真を撮ると、煙とか光とか人影が頻繁に写る。
どんな素性の悪いのが後ろにいるかを見せてやれると思う。
目は見えねえわ、股関節は痛いわ、肩は上がらねえわ、三重苦四重苦。
キーを打つのにも苦労する。これが本当のブラインドタッチ。