日刊早坂ノボル新聞

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◎ラーメンをチャーシューから食べると痩せる?

◎ラーメンをチャーシューから食べると痩せる?

 チラ見なので正確な内容は知らぬが、テレビで「ラーメンをチャーシューから食べると太らない」という話をやっていた。

 ラーメンは「太る食べ物」の代名詞のようなものだ。

 だが、食べる順番を「必ずチャーシューから食べる」ようにすると太らない。これを確かめるために芸人が三日間、朝昼晩ラーメンを食べ続けてみた。もちろん、必ず「最初にチャーシュー」を食べる。

 この結果は、ラーメンを食べ続けたのに、数百グラム痩せていた。だからチャーシューから食べることには肥満を抑える効果がある。

 そんな内容だ。

 当方的には、そんなのは「塩分の過剰摂取」だと思う。

 食事の最初にたんぱく質を摂取すると、糖の吸収を抑える効果があるのは事実だ。最初に牛乳を飲んだり、肉魚を食べると、実際に血糖値の上昇が緩やかになる。ご飯茶碗を軽く一杯食べると、十五分くらいで血糖値が二百くらいまで上がるのだが、先に肉を食べると160くらいに留まる。だが、体脂肪への蓄積とは別の話だ。ま、糖尿病予防には幾らか意味がある。

 ラーメン1杯に含まれる塩分量の平均は確か4.7グラムで、成人の一日の標準摂取量の3倍を超える。記憶だけなので数値は大雑把だが、そんなものだ。一杯で三日分の塩分を摂る。

 そうなると、血中塩分の濃度が高くなり過ぎて、保水バランスを保つために喉が渇き水を飲む。そして腎臓が大急ぎで、水と一緒に塩分を体外に排出する。

 このため、短期的には「体重が変わらない」か「むしろ少し減少する」という効果を生む。尿や便を輩出すると。その都度、200-400グラムの体重変動が起きるから、その程度の上下を「太った」「痩せた」とは言わない。日々の上下変動の範囲内だ。

 水を飲んだ時には増え、排出すると減る。その繰り返しで、増減を繰り返すが、過度の塩分摂取で、大急ぎで排出することで、減る分が上回った。

 似たようなのが羊肉の効能。羊肉には脂肪を減らす効果があり、実際のその成分を抽出して内臓脂肪を落とす薬剤として使用されている。薬剤(名前失念)には副作用があるようで、人によっては体調が悪くなる。当方も半年で止めた。

 羊肉を食べる分には微量なので副作用の心配はなし。毎日、羊肉を食べてダイエットする方法もある。

 だが、「食べれば食べるほど効き目がある」わけではない。摂取量との兼ね合いもあり、肉を食べ過ぎると、それが羊肉であってもたんぱく質や資質の過剰摂取になり太る。

 あくまで「適量を継続的に摂ると、脂肪を溶かす効果がある」だ。

 レバーも同じで、ビタミンが多く含まれるので、健康食材のひとつ。だが、これにも絶対量を考える必要があり、過食すると弊害が出る。

 必要なのは「体感的に分かる適量」だ。検査値レベルの話ではない。

 そこで、先日、栄養士に「外食でレバニラ定食を食べる時に、望ましい量はどれくらいか」と訊いてみた。

 すると、栄養士が計算してくれ、大まかな量だが、概算では「一人前の40%以下」が目安とのこと。

 だが、これはレバーの話で、街中華のレバニラ定食なら塩分摂取過多になる。

 むしろ脂肪たんぱく質よりも塩分の方が怖い。

 もしラーメンを三日の間朝昼晩食べ続けたら、中年以降なら、血圧が上が二百、下が九十を超える。これは保水量にもより、溜まっている水が多い時には高く、少ない時には幾らか下がる。

 高血圧(と言っても上160ー下90超の話)は「万病のもと」で、脳出血心筋梗塞、腎不全の引き金になる。

 食べ物で太ったとか痩せたよりも、血圧の乱高下の方が怖ろしい。

 ちなみに、高血圧が病気の域かどうかは、上ではなく下が目安。

 頻繁に下が九十を超えていれば、生活改善と治療が必要だ。

 当方は月に2回は血液検査があるので、それを利用して、食べ物と血中成分や血圧の変化を観察している。

 今週は「柿」で、前日に生柿を二切れ食べて、検査値を見たが、たった二切れでカリウムは危険域だった。具体的には6.7。

 「カリウム三兄弟」は、トマト、スイカ、バナナだだが、柿も半端ない。ミカンは見た目よりも優しい(高いが)。

 ちなみに、看護師に報告すると、「そういう実験は止めてください」と叱られた。これはいつものことだが、実際に調べているおかげで、「食べても良い限界量」が体感的なサイズで分かって来た。

 カリウムの場合は、健康な人であれば過剰に摂取すれば排出されるので気にする必要はない。ま、過剰な運動をした後などは大量に摂らぬ方がよい。運動のし過ぎで一時的に腎臓が機能不全を起こすことがあり、その状態だとカリウム劇物に化ける。

 運動部の若者が突然死する(昔でいうポックリ病)には、これが原因だったのかもしれん。