日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎病棟日誌 R061022 バリバリだぜ

病棟日誌 R061022 バリバリだぜ
 今朝の問診はオヤジ看護師のタマちゃん。
 「調子はどうですか?」
 「いつも通りで、足の指は痛いわ、股関節が痛いわ、肩が重いわだな。倦怠感が相変わらずで、コーヒーの味が雑巾水」
 これが心臓と腎臓温持病に加わる程度だから、ま、大したことは無い。まだ立って歩けている。ぎりぎりだが。
 「それがどのくらいの状況ですか」
 「一番酷いのは肩だね。例えて言うと、大体、58キロくらいの女が乗ってるくらいの感じ」
 「ややぽっちゃりですね。昔の彼女じゃないですか」
 オヤジやオバサンはブラフに乗ってくれるから助かる。
 「いやいや。俺は細身が好きだったから、彼女じゃないよ。全員が50キロ以下だし」
 家人だって結婚前には42キロだった。毎年6百グラムずつ増えて、今では「樽」になったがな。ちなみに、家では「親方」と呼んでいる。
 「細くておっぱいは小さいが、お尻は丸い。こういう女性がいいよね」
 ここからグダグダと長いのだが、タマちゃんに切られた。
 「じゃあ、ロキソニンですね」
 ま、今日はいっか。これくらいにしとく。

 穿刺はキム君。
 「今週一杯で退職することになりました」
 「え。どうすんの」
 「田舎にいって色々と片付けることがありまして」
 田舎と言っても川崎だ。生まれも育ちも川崎で、普通の公立小中学校に通っていた。
 当方は商売がら、相手の生活歴人生歴に立ち入って、あれこれ聞いてしまうので、生い立ちについても聞いている。
 当方は嫌韓どころか憎韓だが、このキム君も例外になっている。「も」というのは、在日にマブダチのコウちゃんが先にいたからだ。
 「20台なんだから金はどうにでもなるし、医療従事者は就職には困らんだろう。少しゆっくり旅行でもするといいよ。電車でトコトコと一人旅が出来るのも若いうちだけだ」
 キム君とは宝くじの話をよくした。もしジャンボが当たったら、当方に一万円くれるそうだwww。

 2週後の日曜に「病院祭り」があるそうだ。
 病院の秋祭りとは一体どんなものなのか。
 チラシを見る前にあれこれ妄想した。
 「手術室見学」:もちろん、手術中の。
 「救急車試乗会」:サイレンを鳴らし、街をぶっ飛ばす。
 「お医者さん体験」:メスで患者を切ってみる。
 ゲゲゲ。変なのしか浮かばんな。
 チラシには、簡単な健康診断やAED講習、災害時対応なんかが書いてあった。なるほど。
 売店なんかも出すらしい。
 看護師が焼きそばを焼いたりするのか。
 こりゃ異世界だわ。ま、ナース服を着て売るわけじゃあるまい。

 また今週も始まる。通院の合間にあれこれこなす日々だが、体勢を立て直して行くことにする。
 合言葉は「バリバリだぜ」。(ここは立野記代ちゃんになったつもり。)

 体はボロボロだが、心ではバリバリ行くべ。

 ちなみに、元女子レスラーの立野さんのお父さんは地方競馬の関係者だったそうだ。どこか親近感が沸いたのはそれだったか。
 当方の叔父たち二人は馬喰だったが、馬も飼っていた。