日刊早坂ノボル新聞

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◎どうやら玉木さん(国民民主)が勝つらしい

どうやら玉木さん(国民民主)が勝つらしい

 政局のキャスティングボードを握り、毎日、国民民主の玉木さんがメディアに出ている。開口一番に言うことが、「年収の壁」だ。

 女性の社会進出を妨げているひとつがこれで、主婦の就業に事実上、制限がかかる。人手不足なんだし、こういう仕組みを変えれば、労働市場も活性化する。

 それで税収が減ることは無い。元々が非課税の人たちが主対象だ。

 当方など「世捨て人」にとっては、ここはもの凄く面白い局面だ。この政策要請を自民党が受けるのかどうか。

 もし了承したら、この場合は「検討に留める」ことは出来ず、「改正する」という意味になる。次の選挙までは情勢が変わらないから、国民民主が袂を分かてば、内閣不信任案が通ってしまう。

 普通は「受ける」筈だが、この時に国民が気付くのは、「何故、今までこれをやらなかったのか」ということだ。

 数十年間もそのままの制度のまま、見直しがなされなかった。

 その間、税や社会保険料がどれほど上がり、物価が上がったか。一方、給与の方は上がっていない。

 これをやらなかった理由はひとつで、「怠惰だったから」ということだ。

 この構図がよく分かる。

 もしこれを飲めば、自分の落ち度を認めることになり、次はさらに地盤を失う。

 かなりのリスクはあるが、一旦、「物別れに終えた」後で、自民の内部で「見直し論」を言い出す筋が順当ではないか。

 目の前の得を求めて飛びつくと、「明日首が締まる」効果を生む。

 ちなみに、中小企業の経営者の場合、こういう局面が時々来る。「もしこれをやると将来的にはもっと経営が苦しくなるのは必至だが、今それに手を出さぬとすぐに潰れる」という状況だ。

 やれば一年後に必ず潰れるのを承知しているが、やらねば明日潰れる。(幾度も経験した。)

 野党の一般的な姿は「安倍ガアー」「裏金ガアー」と叫ぶものだ。今回、玉木さんは最初に政策を口にするので、「これが本来の政治家のあるべき姿」だと知らせてくれる。

 立民・野田氏は国民民主を「政策の実現のために自民党と協力しようとしている」と非難したが、誰もが「政策の実現こそが政党の目的ではないのか」と思ったはずだ。

 政権交代だけを目的にすり替えているのは立民の方で本末転倒だ。国民不在の視点は相変わらずだわ。

 このまま進むと、いずれ国民民主が野党第一党になり、そして自民を脅かす存在になるかもしれん。 

 ま、最大の障害は岸田政権でどれだけ国民生活が苦しくなったかを感じていない「ゆとりのある25%」だ。

 多分、伝票を集めて家計の状況を点検したことの無い人たちだと思う。

 

 表題中の「玉木さんが勝つ」は選挙の話ではなく、政治家のスタンスとして勝つという意味になる。

 国民生活をいかに良くするかを考えるのが政治家の本分だ。