日刊早坂ノボル新聞

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◎秩父観音院参詣と新蕎麦(R061117)

秩父観音院参詣と新蕎麦(R061117
 家人の要請で、この日は秩父小鹿野町の観音院に参詣し、帰路に山門下の観音茶屋で新蕎麦を食べることになった。

 車を買い替えて初ドライブで、まずは「慣れる」ことも目的のひとつ。通院の利便性から軽自動車にしたが、いっそうブレーキペダルが小さい。踏み違いを避けるには、まず慣れることが肝要だ。
 ちなみに、この十年来、「踏み違え事故はブレーキペダルの不首尾から起きる」と主張して来たが、あまり耳に留める自動車会社はない。ま、それを認めると、莫大な裁判に発展する惧れがあることと、開発陣が全員現役世代だからだと思う。年寄りになると足の感覚が鈍るので、「この辺」という体感と実際が合わない。踏み違え事故は年齢に関係なく起きるが、高齢になると重大事故になりがちなのはこの理由だ。高齢者にはペダルが小さく感じられる。ちなみに、マニュアル車では踏み違え事故が一切起きないので、原因は「高齢者」にはなく「構造特性」による。
 こんなのは統計学の学部学生でも分かる。

 脱線した。
 足腰の具合が悪いので、やっとこさ観音院に到着。
 ここの階段は急なので、私は寺まで登れず、山門でお焼香をして家人一人に行かせた。日曜なので割合参詣客が来ていたが、高齢なのに山頂まで上がって行くのには驚かされた。ここは三十度くらいの傾斜の階段が三百段はある。心臓に持病がある者は無理だ。
 山門脇から先に続く道があるが、数キロ先?に「日尾城址」があり、さらにその先に「牛首峠」がある。時代劇チックな名前だが、道が荒れているのと「熊注意」で足が止まる。
 夏の晴れた日ならソコソコ行けるかもしれん。
 左手の先には「昇龍の滝」があるそうで、それならいずれ行かねばと思う。私は「ショウリュウ」ではないが、親戚だな。
 こっちも道を塞いであるから、環境整備が追い付かぬのだろう。

 家人が戻ったところで、山門下数百メートルの観音茶屋に向かった。参詣前に通り掛かったが、バイクと車で駐車場が満杯だった。一時間くらい経過していたので、何とか入れた。
 ここは「ド山の中」にポツンとある一軒茶屋だが、蕎麦打ちが巧みで客が多い。昔は参詣客を当て込んで茶屋を開いたのだろうが、今は寺ではなく蕎麦が目的でここに客が来る。
 画像では分かり難いが、蕎麦もかき揚げも量が3割増しだ。
 食事の量の多寡は「田舎度」と比例するが、ここはかなりの田舎度だということ。腹いっぱいだわ。

 帰路には久々に秩父名物の事故渋滞に嵌り、三時間くらいかかった。途中、一度ブレーキを上手く踏めぬ時があったが、やっぱりペダルが小さい。ほんの30%ほどペダルのサイズを大きくすることで、踏み違え事故が激減するのに、元気な者には想像できないのだな。車の会社は企画開発部門にモニターなりでシニアを入れろよな。訴訟を起こされなければ気付かぬのか。
 ま、いずれ必ず起きる。実証は簡単で、ブレーキペダルの大きさ(面積)と踏み違え事故率の相関を示せばよい。

 三時間もあったので、しばらくぶりに夫婦であれこれ話をした。と言っても、話すのは専ら家人の方で、ダンナは聞き役だ。
 最近、家人がヒステリー気味だったのは、齢のせいではなく愚痴を聞いて貰えなかったからだとここで気付いた。

 ダンナの方は、余裕があれば「お稚児さま」に会いに行こうと考えていたが、行かなくて正解だった。温泉に入った後、3時間の渋滞に嵌ったのでは、現状では体がもたなかった。
 帰宅するとすぐに崩れるように横になり、三時間ほど寝た。