日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎病棟日誌 R061207 ケツを叩かれる

病棟日誌 R061207 ケツを叩かれる
 着替えをして、ベッドに寝そべっていると介護士のバーサンが声を掛けて来た。
 「寒くないの?」
 当方は掛け布団をはだけて、作務衣一枚で横になっていた。
 「いや。俺の心はいつも燃え滾っているからね」
 すると、バーサンは「ギャハハ」と笑って、当方のケツをパンと叩いた。
 ええええ。これって、まるで下ネタの冗談を言った時の反応だわ。
 今の「心が燃え滾っている」のどこに下ネタの要素があるのか。
 ま、言葉としては変で、「燃える」からなら「燃え盛る」で、「滾る」は「煮え滾る」として使うよな。
 燃えているのは、当方のイチモツではないのだが。うーん。

 ところで、中高年齢層で運動が重要なのは、基礎体力がどうのとか、循環器がどうのという話よりもっと重要なことがあるそうだ。
 それは「関節」。高齢層になり、足腰に神経の痛みが出て、酷い人は歩けなくなる。多くの場合、関節に骨の突起が出て、これが擦れて痛いそうだ。運動をしていると、小さいうちに擦れて亡くなってしまうが、これが育ってしまうと激痛になる。
 激しい運動は健康維持にはむしろ逆効果なのだが、散歩をしたり、軽いジョギングをしたりする程度の運動は、関節維持のために必要らしい。
 栄養士に「運動はしてますか?」と訊かれるが、いつも「今さらしてられっかよ。この状態で」と答えるが、既に関節痛が始まっているので、ゆっくり歩くくらいの運動を心掛ける必要がありそうだ。
 遠縁の高齢女性は、足腰が痛くて寝たり起きたりの状態になったが、あまりに痛みが酷いので、神経注射を打って貰った。
 すると、その日の内に感覚が可笑しくなり、尿便意を感じず、出るという意識すら無くなったので、その後はおむつをしているとのこと。迂闊に薬物を利用すると、副作用の方がキツい場合がある。

 先月末に亡くなった従弟は大動脈の破裂が死因だったらしい。
 前日に「具合が悪い」と言って、早引けしたが、次の日に出社しなかった。前日のこともあり、会社の者が自宅を訪れたが、鍵が閉まっている。「おかしい」と思い、警察を呼んで開けさせたら、中でもう亡くなっていたらしい。
 ベッドに寝たままで、喀血の痕があったそうだ。
 糖尿病の持病があったから、たぶん、循環器で、状況から見て胃の裏側の大動脈が破れて出血多量で亡くなった。
 苦しんだ形跡がなく、あっという間の出来事だった。
 今年の春から激痩せしていたというから、その時には動脈瘤とか血管壁の乖離などが起きていたと見られる。
 六十歳くらいかと思ったら、まだ五十台だった。離婚して独り暮らしだったから、救急車を呼んでくれる家族が傍にいなかった。いわゆる孤独死に近いから可哀想な死に方をした。
 苦しまなかったのはせめてもの慰めだ。