◎日中の営業電話(たぶん詐欺)
昼に家で一人でいると、時々、営業電話がかかって来る。
その中には不審なものもある。
昨日のはこんな調子だった。
着信音がするので、受話器を取ると、七八秒無言のままだ。
それから相手が「もしもし」と話し出す。
周囲の音が拾えて、周りにはオペレータが沢山いるのが分かる。
「聞こえますか?」
オペレータの言葉は片言の日本語で、中国人だとすぐに分かる。
はっはーん。インターネット電話だな。
かつこれだけ間が空くのは、発信地が海外だから。
カンボジアとかフィリピンから掛けている。
こういうのは百発百中で詐欺電話だ。
元々、米国の通販会社が、経費節減のため、フィリピンなど外国に窓口を置いたのが始まり。米国内で商品の説明やクレームを入れるため電話すると、繋がるのはフィリピンだ。
答えるのは、フィリピン人のオペレータになる。
これは家人の姪が実際にその仕事をしていたからということで、実体験知識だ。
これを展開しているうちに、「ネット電話は色んな用途で使える」ことに気付いた者がいて、「犯罪のツールとして便利」であることに行き着いた。外国からだから、掴まり難いわけだ。
勧誘をして置き、うっかりそれに応じた者から金を巻き上げる。
カード会社を装う者がもっとも多い。
「今この場で特典が貰えます。カード番号を教えてください」
お前が本物のカード会社なら、番号は手元にあるだろって話だ。
「本人確認と登録が必要です」
はいはい。「要りません」ってことで。
判別は簡単だ。電話を掛けているのに、掛けた方が繋がってから5秒以上、黙っている。これは通信の手続きでそうなるわけだが、普通は相手が出ればすぐに話す。