◎意外な真実、不都合な事実
「ふてほど」
今年の流行語大賞が「ふてほど」らしい。
多くの人が思うのは、それって一体何?
知らんなあ。
調べると、テレビドラマか何かを詰めた言葉らしい。
それを知って感じるのは、テレビがもはや国民共通の媒体ではなくなっていることだ。
そもそも若者世代はテレビ自体を観なくなっている。
同じものを見ておらず、めいめいがスマホで情報を選択的に取得するようになっている。
情報の仕入れ先が違うのだから、物の眺め方も人それぞれに分極化するようになる。
流行語大賞はそもそもメディアが自分たちのために作ったような褒賞だ。テレビを観ている者が選ぶから、テレビ受けする素材になりがちだが、それはもはや一般人の感覚から遠くなっているわけだ。
紙媒体のメディアが衰退し、テレビも退潮が著しく、芸能プロダクションなんかも倒産が相次いでいる。
実際、広告などもスマホで個人を対象に送り込む方が効率が良いから、費用を何千万と掛けて番組を作るより、特定の対象に特定の広告を送る方向にシフトするのは不可避だ。
NHKが今や「極悪人」の位置に至ったのは、こういう背景があったわけだ。
もはやNHKは国民に必要とされていないだけでなく、迷惑とされるようになっている。実際、家族はNHKを年間合計で五分も観ない。テレビそのものを観ぬようになったのだ。
昭和の頃には、テレビが共通の話題であり言語でもあったのに、もはやそんな時代は終わったようだ。