◎意外な真実、不都合な事実
「ふるさと納税」
完全に歪んで来ていると思うのが「ふるさと納税」だ。
年末なので、世話になった方々に何か送ろうと検索すると、通常の金額よりもやたら高い。
「おいおい。※※※が5キロで1万円超だと」
3千円から6千円までの範囲だよな。
よく見ると「ふるさと納税」返礼品と分類されていた。
たぶん、割高の設定になっているのだろうが、この手のがやたら多過ぎて、普通の品を探すのが面倒なほどだ。
返礼品だから高額設定というのもおかしいよな。金は金だ。
そもそも「ふるさと納税」に返礼品がつくというのも「税」という観点からはおかしい。カードのサービスポイントじゃああるめいし。
百万円納税したら、3割くらいが返礼品に充てられる設定があると思うが、これは減税(還付)、もしくは現金給付と同じ意味だ。
それなら高額納税者ほどメリットが大きいことになる。
「百万円を納税した人には三十万円の現金を給付します」
もしこれをやると、所得税の課税システムが根幹から崩れる。
「あなたは十万円だから三万円の給付(還付)ね」「あなたは一千万の給付」
これなら逆進課税のシステムだ。もしくは上級国民への「ご褒美」かよ。
五千万の納税をした人には一千五百万の還付。
「※※※モンさんには税の還付が二千万」みたいな話になったら、「103万の壁」どころではない議論が巻き起こる。
ま、国家公務員や自衛隊員なら、年金の他に恩給があるが、所得税もそれと同じなのか?
おい財務省。税金はサービスポイントじゃあねえぞ。
沢山納めた奴が偉いのか?
そもそもふるさとの発展に貢献したいと思って税を納めるのに、返礼があること自体おかしいのでは。
礼状ひとつで構わんだろ。
ちなみにこの制度が発足した当初から、誰もこれを指摘しないので不思議に思っていた。
地元産品に完全限定されるわけでもないなら、ただの給付であり還付だ。
結果的に、ふるさと納税返礼品用の割り増し価格まで派生している。
せめて普通の値段で売れよな。とこれが本来の主旨。