日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎夢の話 第1163夜 「車はどこ?」

夢の話 第1163夜 「車はどこ?」
 27日の午前3時に観た夢です。

 大学同期のW田君とS原君と車に乗っている。運転手は私。
 何か会合があったか、徹夜麻雀をした帰りのよう。
 道を進んでいると、見覚えのある交差点に差し掛かった。
 「ここは俺が昔住んでいたアパートの近くだ。ちょっと寄り道して、同じところに建っているかどうか見て行こう」
 交差点を右に曲がり、路地に入る。

 五十㍍ほど先に進むと、同じ場所にアパートが建っていた。
 「まだあったのか」
 昔は4百のバイクを階段の下に停めたもんだっけな。
 「ってことは学部の学生の時にはバイクを乗り回していたということだ」
 院生からではなかったのか。この辺、記憶が薄れているが、それもその筈で、もう何十年も前のことになった。

 気が済んだので、路地を出て元の道に戻ろうとすると、何故か工事車両が向こう側から路地に入って来た。
 「おいおい。明け方のこの時間帯に工事車両が来ますかって」
 仕方なく、バックで道を戻り、横道にそれ、車両を通してやった。
 元の道に戻ろうとしたが、しかし、方角が分からなくなっていた。
 「仕方がない。前に進んで行けば、広い道に出るだろ。そこでまた考えるか」
 まだ、カーナビなどは無い模様。

 少し広い道路に出たが、やはりどこを走っているかが分からなくなっていた。
 闇雲に進んで行くと、どこか大きな駅の前に出た。
 すぐ前に地下駐車場の入り口がある。
 「少し疲れたし、朝飯も食いたいからこの駅前で休んで行こう」
 気が付くと、もう五時頃だ。
 やってる店はあるのか。
 するとW田君が「貴族が駅前にあるから、そこで」と言う。
 ここはどう見ても高円寺ではないと思うが、しかし、大きな駅の前ならチェーン店か似た名前の店があるのかもしれん。

 喫茶店に入り、何か食事を頼んだ。
 注文品が目の前に出されたところで、うっすらと気が付く。
 「いつもここまで来て、『飲食をしてはならない』と気付き、食べるのを止めている。まだ生きている者はここで飲み食いをしてはダメなんだよ。出られなくなるから」
 W田君はもちろん、生きているから、食ってはダメだ。
 S原君に目を遣ると、何だか生気のない顔をしている。
 「オメー。大丈夫か。何十年も会っていないが、オメーは生きているのか」
 最後に会ったのは、練馬陸橋の下で渋滞に遭った時だ。
 車が進まず、その場に留まっていたが、歩道をS原君が歩いていた。歩いていれば立ち話も出来たろうが、車と通行人では声を掛けるのもままならない。私は黙ってS原君を見ていた。

 「ここは俺が払うから、もう家に帰ろう」
 家では女房が小さい子らを抱えて、俺の帰りを待っている。
 あれあれ。俺には妻子がいたのか。
 「電車で帰った方が早く帰れるから、皆はそうすると良いよ。俺はここから車で引き返すから」
 店を出て、二人を見送った後、地下駐車場に下りた。
 ところが、自分の車の場所が分からなくなっていた。
 停めた時の創造よりも、ハコが大きかったのだ。
 見渡す限り遠くまで車が詰まっている。
 「おいおい。これじゃあ、自分の車を探すのも容易じゃねえぞ。それも俺は車を買い替えたばかりだし、自分の車のナンバーすら憶えていない」
 途方に暮れて、薄暗い駐車場に佇む。

 ここで妻子のことを考える。
 「いつも仕事のことばかりで、家族のことを振り返らなかった俺だが、今回も女房はただ俺を待っているのだろうな」
 三十台の私は、他人の気持ちなど顧みたりなどしなかった。
 目の前の課題をどうしのぐかばかり考えていた。
 申し訳ない。
 反省しつつ、ゆっくりと覚醒。

 スーパーに280円弁当があったので、何となく買った。
 アジフライが載っただけのシンプルな構成だ。
 「昔ののり弁とか、かき揚げ弁当がちょうどこれくらいの値段だったな」
 学生時代はほか弁の乗り弁当か、吉牛ばかり食べていたような気がする。
 これがあったので、思い出の場所を巡るような夢を観たのだろうと思う。

 昨年の一時、「終着駅に着いた」ような気がしたが、また道に迷っている。たぶん、まだもう少し生きていられるってことだと思う。