◎闘病日誌(兼霊界通信) R070409 「声を掛けられる」
◎闘病日誌(兼霊界通信) R070409 「声を掛けられる」
この日はいつもと違う病院に通院した。よって「病棟」ではなく「闘病」だ。
循環器の医師は十五年来の主治医で、旧知の仲だ。
率直な意見交換が出来る。
検査結果を見た医師が言った。
「数値が悪くなってるよ。やる?」
ちなみに「やる」のは外科治療。もはや病院を訪れる度に「悲しいお知らせ」を受けることになる。
心臓年齢が八十歳台なのは承知していたが、血管年齢もそれに追い付いた。血管が心臓を追い越し、実年齢よりも二十歳は年老いている。
「とりあえずどこもやりません。でもやる時には先生にお願いしたいと思いますので、よろしくお願いします」
それから造影剤の話をした。
循環器の治療では造影剤を多用するが、この薬が腎臓に悪影響があり、複数回これを使用すると、腎不全になる。過去に心カテーテル治療を複数回受けていれば、遅かれ早かれ腎不全になるのだ。
私の答えはこう。
「次に造影剤を使うと、腎臓が完全に死にます。よって可能な限り先延ばしにしますので。指くらいなら、1、2本無くても杖を突いて歩けます。脛を切る局面になったら、ぎりぎりのところで先生を頼ります」
循環器の治療なら、まずはこの医師なんだよな。
会計待ちで座っていると、循環器の待合室で見かけた女性二人連れが隣に座った。
金髪で、派手な色のタンクトップを着て、これまた派手な色のパンツを穿いている。二人とも背が高くて細い。
「若いのに心臓が悪いのか。どうりで肌の色が真っ白だ」
服装はひと昔前のサーファーみたいだが、肌の色が白かった。
循環器では後姿だけを見て、「30歳くらいか」と思っていた。
だが、二人が隣席で話すのを聞くと、どうやら両方とも四十台くらいだ。酒と煙草の両方を嗜むのだな。声が枯れている。
服装が若いが、要は「夜の仕事」の女性だということ。昼は寝ているから、日焼けをしない。
体型が細いと、遠目では若く見える。
だが、これも誤りだった。
先に女性の一人が会計をする番が来て、機械のところに行った。戻って来るのを見たら、五十台後半かアラ六十くらいだった。
「スゲーな。よく化けたもんだ。これが暗い店の中ならよく分からんぞ」
難題は声だから、なるべく話さずにいるか、音楽をバンバン鳴らす。これでエロオヤジを騙せる(ホントか)。「今は少し風邪気味なの」。
やはり「細い」ってのは人を若く見せる。遠目ならの話だが。
派手ないでたちの二人が去り、周囲に座る人がいなくなった。
すると、唐突に左耳の後ろで声が響いた。
「メールとかレス付けでいいんだよ」
私の耳のすぐ後ろからなので、さすがに驚く。
いつもこういう出来事について記すが、「そんな気がした」くらいの音の大きさではなく、まるで叫ばれているような大声だ。
一瞬、さっきの派手な女の一人が顔を私の頭の後ろに寄せて叫んだかと思った。
声がしわがれており、男なのか女なのか判別がつかぬから刹那的にそう思ったのだ。
「男の声と女の声が重なっているのは、あれに似ているよな」
仮面ライダーだったかアニメの怪人にそんなのがいた。
数秒考えさせられたが、すぐに思い出した。
「ベルクカッツェだ」
アニメの悪役だわ。顔半分が男で、もう半分が女。
となると、この声はアモンか、あるいはその仲間だな。
この先の会話は頭の中でのやり取りなので、妄想かもしれん。
「お前は戻っていたのか。てっきりあの国に行っていたと思っていたが」
「俺はどこにでもいるから」
こりゃアモンだ。
さっき私が考えていたことは、通信ツールのこと、まだ再設定出来ていない。
ま、詐欺メールや迷惑メール、ブログやホームページからのコメなどを見なくて済むから煩わしくなくてよい。つまらぬ内容ばかりだ。
「そんなのを含めて、全部俺が対処してやるよ。空メールを返信すればよい」
その際に、透明色の文字でアモンのしるしを記して置く。
透明色なので、送られた方は気が付かない。完全な空メールで、誤送信だと見なす。あるいは感染。
「でも、俺(同時に「わたし」の声)がそいつに寄り憑く」
「いやいや、お前が関わったら、一人二人では済まんだろ、親や兄弟、親戚知人、それこそ隣の家の猫まで狂う」
「案ずるな。返信も俺がしてやる」
ゲゲゲ。PCやスマホを勝手に操るのはお手の物だから、私が知らんうちに、メールとかレスを送ろうというのか。
笑えない。
ソドムやゴモラでは、住人の多くが享楽的で己の快楽しか求めぬ者たちだったが、もちろん、善人もいた。だが、その宗教の神は街の総てを滅ぼした。
アモンのことを便宜的に「悪魔」と呼ぶのは、キリスト教に似た名前の悪魔がいるからだが、コイツの実態は「祟り神」で、因果応報をもたらす。 「善悪」とは関係ない。
「あーあ。じゃあ、お前の前を遮ったら、祟りが降り注ぐんだな」
「他の者は俺のことは知らんから、『お前の前に立ったら』という意味だと解釈するだろうよ」
なら、広く警告する必要があるな。
「私に触れるな。私の後ろにはアモンがいるが、アモンの目に止まったら、大切な人がいなくなるぞ。前に立つな。遮るな。ただ遠ざかれ」
こういう話はほとんどの者が本気で受け止めない。
祟りや障りの実体験を持たないのだ。
あの世について考究したり、あるいは生業とする者でも、自分に直接降りかかる経験をしていない。
だから、自分の眺め方が正しいと思っている。
「だが、そんなのは間違いだ。俺が教えてやるさ」
男と女の笑い声が同時に響いた。
ここで会計の順番が来たので、席を立った。
この時考えたことは、「やはりアモンは昔は女だった」ということだ。
男の声と女の声が重なっていたが、元々は女だ。
今は人に懲罰を与えるバケモノだわ。
帰宅して、台所に立ったら、モーターの音が鳴った。
これは別の記事に記した。
よく考えると、スマホが勝手に写真や動画を撮影するのは、側面のスイッチに触れてしまった時ばかりではない。
テレビ台の前に置いており、手を触れていない時にも起きている。それなら、何らかのメッセージのひとつなのかもしれん。
実際、数時間後に思い知った。
結局、こういうのも、「また、死期が近づいている」ことを示す兆候だ。あの世が近くなるから、今後はまともに姿を現すことが増えて行く。
身体年齢は80-85歳らしいから、あと僅か。
今のまま死ねば、確実に死神か、アモンの仲間になると思う。
とにかく「お稚児さま」を守る必要がありそうだ。
困ったことには、こういうのはただの絵空事ではない。
アモンは平気で何万人もあの世に連れて行く者だ。今年は地震とか津波とか軍事衛星とかの災禍話がある。「予言など想像に過ぎない」というのが私の見解だが、国内にアモンが戻っているとなると、ちとやっかいな事態になるかもしれん。