◎病棟日誌R070417「桜ご飯」からの
◎病棟日誌R070417「桜ご飯」からの
四月のこの時期だけ、病院食に「桜ご飯」が出る。デザートが和菓子だったりするから、祝日のよう。だが、この時期に祝日・記念日はない。理由がよく分からん。
「桜ご飯」は埼玉に来て初めて食べるようになった。郷里ではこの食べ方はなかったと思う。
桜の花弁をご飯に炊きこんだ「炊き込みご飯」で、ピンク色。
桜餅の葉と同じように、先に花弁を塩漬けにしてから使うものなのかどうか。委細不明。
ちなみに、味は「ふーん」と思うくらいで、炊き込みご飯としてはそんなに美味しくない。五目御飯の方がよっぽど美味しい。
ただ香りがするので、季節感はものすごくある。
他は鮭の味噌焼きとゼンマイの煮物、がんも牛蒡。
ゼンマイが保存漬けでなく、生から作ってあったので、少しく感動した。たぶん、厨房では五百食とか1千食は作る筈で、段ボールで十個くらい仕入れる必要がある。ま、栽培しているのを使うのだろうけど。
郷里でも、ようやく遅い春が来ている筈で、今くらいが桜の見ごろではないかと思う。
山の頂にヤマザクラが数十本咲く場所があるので、毎年観に行った。ちなみに、ヤマザクラはソメイヨシノよりも開花が遅く、咲くのは五月連休の後だ。
十月桜も、十一月頃に咲いているのに、年が明けるとソメイヨシノと同じ頃にもう一度咲く。年に2回咲くわけだが、秋冬には二か月、春には一か月近く咲いたままだ。気温で開花のスイッチが入るわけだ。ソメイヨシノは華やかで艶やかだが、こちらはひたすら清楚。
おとなしく控え目だが、しっかりと自分を見据えている女性のよう。いろいろと目移りした後、結局はこういう女性を奥さんに選ぶ。
腰がいよいよ限界に来て、来週から整形で治療を受けることにした。同時に動脈硬化の危険個所もチェックする。ま、基本的に外科治療はしない。もう十分に生きた。
ところで、自分が「トシを取った」と感じることが多くなったが、大概の場合、「他の人のことを見て」自覚する。
「原田知世さん60歳」みたいな紹介文を見て、「おお。知世ちゃんがあああ」とがっくりする。「松田聖子さん63歳」は驚かないが、知世ちゃんはビックリ。
「土曜日の実験室」はそんなに昔のことじゃない気がするのに、もう四十年以上前だ。四十年だわ。
ちなみに、大林監督の尾道三部作では『さびしんぼう』が最も好きかもしれん。空気感と母親役の藤田弓子さんの演技。
黒澤明さんが「この映画を気に入っていた」ことはウィキにも書いてある。
最近は通院の帰路には買い物すら出来ず、直帰して倒れ伏すことが多くなった。
この日も帰宅してたちまち居間で横になり眠ったが、夢に母が出て来た。さりげなく「注意しなさい」と示唆してくれる内容だったが、おそらく当方自身の潜在意識が母に化けたのだろう。
危機なら山ほど抱えている。