◎病棟日誌R070515「夜中に眼が覚める」
◎病棟日誌R070515「夜中に眼が覚める」
毎夜、午前1時45分になると、必ず目覚める。部屋の中が暗いのだが、その闇の中から誰かがじっと見ているような気がする。
ま、これもこのところの経緯から致し方なし。
体調がかなり下がっているから神経が過敏になっているのかもしれんし、現実に見られているのかもしれん。
確かめるために、今日は起きていることにした。
ちなみに、今現在は0時40分だ。
ちょっと書き散らしていれば、予定の時刻になる。
さて、この日の担当はオヤジ看護師のタマちゃんだった。
五十台だけに気安く話せる。
「俺はもうついに俺の順番が来たと思っていたよ」
大体は足腰が立たなくなり、それからは新幹線並みのスピードであの世に旅立つ。
あの人はこうで、この人はこうだった。その話をしようとしたが、そこで話を止めた。私の周囲には新規入棟の患者がいるが、見なが車椅子に乗っている。八十歳くらいだから、先はない。
本人も知っているだろうが、話題にされたくはないだろう。
「とにかく、墓穴を掘るのは止めてくださいね」とタマちゃんが言う。
これは、先週、足爪専用爪切りを買ったので、試しに使ってみたら、指の肉の方を切ってしまったことを言っている。切れ味が物凄くて、爪だけでなく肉まですっぱり切ってしまい、爪切りが終わったら血が指五本から滴っていた。
足に傷が出来るとあっという間に感染し、指を切らねばならんことがよくある。
「まったくだわ。治ったかと言う頃に新しい問題を作っている。それが治ったら、また作る」
不注意で躓いたり、うっかりしくじる。
些細なことダメージは若い頃の十倍だ。子どもなら三日で治り、四十台までなら1週間で治る傷が、ここの患者なら半年かかる。ま、生きていられればまだまし。
まださしたることを書いていないが、時刻が近づいて来た。
それ以前に、股関節が痛くて、椅子に座っていられない。
もし、スマホの温泉ガイダンスが何かを指示したら、今日はその通りにしてみようと思う。ミスタッチが起きぬよう、テレビ台の上に置いて、動き出すまで手は触れない。
秋には箱根か熱海に行きたいので、凹んではいられない。
ようやく戦おうという気持ちになって来た。
追記1)「次にスマホが指示したら、それに従う」由のことを書いたら、その瞬間に股関節の痛みが治まった。こういうのは本当に不思議だ。1秒で状況が変わる。
ということは、「何か明確なメッセージがある」ということだ。
追記2)三時まで起きていたが、やはり「構えると出ない」法則の通り。一度、居間の外壁を「ドン」と叩く音が響いたが、昼夜の気温差でそうなることがあるから関係はないと思う。
朝になり、妻子を駅まで送ったが、帰路、「後ろに誰かがいる」と気が付いた。運転席の真後ろの席に人が座っている気配がある。
「ああ、この車の前の持ち主だな」と思ったので、声を掛けた。
「俺や俺の家族に悪さをしなければ、あなたのことを排除したりはしないからね。好きなだけ居ていいぞ」
他にもぞろぞろ居るわけだし、今さらの話だ。
「トシで体の状態が良くないから、肩に乗ったら、即座に刀で斬るからね」
ま、話し相手程度にはなれる。
「黒い女」もたぶん、まだ家にいると思う。
先日の「自撮りしてと言え」の時の写真をもう一度見たが、不審な点があった。隣室の息子も、時々、魘されている。
こっちの方は早めにお引き取り願う必要がある。