◎夢の話 R070602 「私と付き合う?」
◎夢の話 R070602 「私と付き合う?」
2日の午前三時に観た夢です。
前半は昔の体験をなぞる夢だ。
二十台の頃、ある研究機関の研究員をしていたが、補佐にパートの女性がついていた。事務的な作業を補助する役目だが、三十台で、元がK大出で意識が高かったのか、いずれ研究員として採用してもらうつもりでいたようだ。
首都圏各地にデータを収集に同行したが、概ね現地集合だった。だが、当方が車で移動しているのを知ると、「一緒に乗せてくれ」と言って、同乗するようになった。
鉄道で乗り換えをするより、車で移動する方が疲れない。特に駅から庁舎までの移動が楽だった。
一緒に車に乗るようになると、あれこれ話をするようになる。
仲が良くなる一方、ささいなことで口げんかもするようになる。
155センチくらいで小柄なほうだが、色白で顔立ちがきれいなほうだった。もちろん、ダンナ持ちで、ダンナは一部上場企業の中間管理職だった。となると、夫は家庭のことを省みてはくれない状況だった。
ある時、日帰り出張から帰る時に、その女性がポツンとこう言った。
「私たちが付き合ったら、他の人たちに分かっちゃうかしら」
当方はそんなことは頭になかったので、正直、当惑した。
それって、「不倫する」ってことだよな。
この時、「九歳くらい年上だが、女性としてはかなりイケてる方だ」と気が付いた。
だが、この当時は、他に好きな女性がいたし、この女性が後で面倒くさそうな関係になりそうだと思った。何せ自意識高い系だ。
「分かっちゃうと思いますね」
不倫がばれたら、大事になる。かなり面倒だ。
それに二十台の男は、選択肢がかなり広い。
もちろん、男女として付き合うことはなかった。
だが、研究所内では、当方とその女性が「出来ている」という噂になっていたらしい。移動の時に長く一緒に過ごしたから、気心が知れている。会話が近いし、喧嘩までするからだった。
これが他人の目には痴話喧嘩に映る。
退職して独立する段になり、その噂を聞いたが、「そんなことなら、実際にデキてればよかった」と思った。やってもいないことを決めつけられるのなら、実際にやった方がましだ。
会計の小母さんに聞いたが、所内ではある若手研究員とパート主婦が「デキている」ケースがあり、実際に深い関係になっていたらしい。
真面目な主婦だと思っていたので、少なからず驚いた。
実際、その主婦は練馬に住んでいたのに、駅で若い研究員の姿を見かけたことがある。その研究員の方は神奈川に住んでいたから、何らかの事情で主婦の家に来た。
(たぶん、不倫が露見して、夫に呼ばれた。)
37歳から42、3歳の「アラ40」の年齢は。男女共に「惑う年頃」で、「不惑」とはほど遠い。
この経過を忠実に夢の中で思い出した。
この後、二十七八くらいで当方は、博打を打っては、クラブ活動三昧の生活に陥ったので、正直、「不倫を経験しとけば良かった」と思った。小説を書き始めてからは猶更だ。
ここまでが最初の夢だ。
その話の終わり頃になると、突然、足元で声が響いた。
「思い残すことがあると、死んでから迷うぞ」
瞼を開くと、「お師匠」が立っていた。「師匠」はいつも夢の中で、当方にあれこれ示唆を与えてくれる存在で、短髪の五十台男性だった。
「未練を残すくらいなら、欲望を解放する方がまだましだぞ。もうお前の時間は残り少ない。今からでも行っとけ。その女の旦那はもう死んだ」
怖いことを言うなあ。
「ねえ。もう何十年も前の話です。今やその女性はバーサンで、それ以上に俺はもう死に掛けなんですよ」
師匠がくすりと笑う。
「お前ね。私は例え話をしているんっだよ。今はそれこそ数十年前の欲望のことなどどうでもよいだろ。お前にはやり残している別のことがあるだろうに」
ここでようやく気付く。
「なるほど。俺は中途原稿やボツ原稿が二百本以上ある。気に入らずに留め置いた作品たちだ。それなら、自分が死ぬまでに、幾らか人の目に触れるところに出してやるくらいは出来そうだな」
当方みたいな者にも、幾らか読者がいて、「次のは何時頃?」と訊かれたものだった。今は皆が当方の健康状態がかなりヤバイのを知っているから、何も言わなくなったわけだが。
ここで当方は師匠に言った。
「俺の余命は今のところ九月までで、なにがしかのことが出来るのは、その二週間前までだと思います。それならあと二か月半で納まることをやろうと思います」
これに師匠は軽く頷いた。
ここで、二度目の覚醒。
文字が良く見えない状態なので、PC画面を観るのは苦痛なのだが、それでも何某かはできると思う。
「お師匠さま」が、霊的存在なのか、当方の自我の一部なのかは知らぬが、その時々で有用な助言を送ってくれる。
追記)この日は目の状態が悪く、完全なブラインドタッチになっている。誤変換が多々あると思う。