日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎病棟日誌R070617「四角い男」

◎病棟日誌R070617「四角い男」
 ベッドにいると栄養士のババさんがやって来た。今はチーフ?的な立場なので、殆どベッド周りはやらないが、田舎話をしたくなると当方のところに来る。ババさんは花巻出身で盛岡の高校に通っていたので、「高松の池が」「大通りのラーメン屋が」「冷麺が」の話がツーカーだ。
 じゃじゃめんが苦手で「あくまで冷麵派」なところも当方と同じ。

 「オータニ君が今日投げるそうですね」
 「二年ぶりくらいですかね。ま、復帰戦で1回か2回なそうですけど」
 「どんなもんでしょう」
 「こないだカーショウって投手が1年ぶりくらいで投げたけど、最初はボカスカ打たれたから、1回投げて3失点くらいじゃないですか」
 「ええ。そうかしら」
 明らかに不服そう。イケネ。花巻の人は「オータニ君」や「ユーセイ君」は親戚の子と同じ扱いだったな。
 「相手だって、そんな休み明けで活躍されたら飯の食い上げだから、バチバチきますよ。俺ならピッチャー返しを狙うし、いざとなればバットも投げる。もちろん、当たらないようにですけど、動揺はさせられる。休み明けの半分投手に好きにやられたら、来年は失業するかもしれんですから」 
 ババさんは「3点取られる」の話で、まだむっとしていたが、「それもそうかもです」と言い残して去った。
 ちなみに血液検査の値はどれも正常範囲で、栄養指導の余地がないから、「ミカンをこれくらい食べるとカリウムが公出る」「牛乳だとこの高さになる」とこっちが情報を提供した。
 体に入れた時の変化は患者だけが知っているし、けんっさごとに検証しているのは当方くらい。

 11時半頃になりババさんが再びやって来た。
 「どうなりました?きっと観ていると思って来てみました」
 仕事をしており、テレビが見られないから、様子を訊きに来たのだ。
 「1回投げて1失点ですね。ま、上々です。でも、160キロ出てた。バケモンですわ」
 本音を語る時に、何故か関西弁チックになるのは何故だろうな。わては不思議ですわ。

 「ユーセイ君は頑張ってますね」
 「すごくプロっぽくなりましたね。エンゼルスじゃなきゃ5勝はしてる。調子が良い時のあのビユィンと球が走る感じが好きな人は多いでしょうね」
 「ササキさんも頑張って欲しいですね」
 「さん」付けだ。ササキ選手は大船渡だから、親戚の子じゃないわけかあ。
 「23歳で本来まだ3Aで訓練してる時期ですよ。日本じゃササキ選手を叩くやつが多いけどバカ丸出しですわ。今日オータニ手の後に投げた新人投手も26歳だし、オータニ選手だって26歳の手前くらいでMLBに行ったと思いますよ。なら、ササキ選手の評価はあと2、3年してからで遅くないです。今は事実上、新人見習い選手の年棒ですわ。立場がそれなら『頑張れよ』と励ますべきですよ」

 栄養指導だったのに、ずっとMLBの話をした。
 ついでにマラソン
 ババさんは市民ランナーで、大会にも散々出ている。
 年齢層別なら、どの大会でも3位とか5位なそうだ。
 週に3回20キロずつは走るそうなので、「熱中症に気を付けて」と伝えた。

 ちなみに、カーショウ選手の復帰戦は散々で、「ああ、この人のキャリアはもう終わるんだな」と感じさせたが、その次の2戦で復調し、バリバリ投げるようになった。
 さすが一流はスゴい。おみそれしました。
 オータニ選手ばかり着目されがちだが、フリーマン選手やバッツ選手のポテンシャルも物凄い。決めるべき時にきっちり決めて見せるのが一流たる所以だわ。
 当方的にはマンシー選手が好みだが、なんとなく「四角い」イメージがあるのと、心中の葛藤なんかが伝わるからだな。
 守備が下手そうな印象だが、実際はMLBの水準以上だと思う。
 体も心も「四角っぽい」のは、何とも言えぬ魅力がある。
 「不器用な男でして」の健さんに通じるところがある。
 三角みたいに「とんがっている」のではなく、杓子定規と言うかなんと言うか。要は身の処し方が不器用なんだな。 
 あと放送で、解説者やアナが「マンシー選手」ではなく、一様に「マンスィー選手」と言うのも好き。
 こんなのは「マンシー」で良いやないけ。

 ドジャースは金にあかせて良い選手ばかり雇っている。
 今年はロッキーズみたいな貧乏球団が十月にドジャースを打ち負かして欲しいもんだわ。
 エンゼルスとのワールドシリーズは永久にないな。6月にはもう最下位だし(確か)。