日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎小学校での出来事 R070624

◎小学校での出来事 R070624
 家人の勤務する小学校で起きた話。
 昨日、若手女性教諭の一人が、朝八時に出勤して来なかった。
 無連絡で九時になっても連絡はない。
 家に電話をし、携帯に連絡を入れたが、まったく応答がない。
 二十台の若い女性で、線が細いところがある。

 職員の朝礼で話題になったが、「このまま何も状況がつかめなかったら、家まで見に行く」ことになった。
 こういう時には、校長と教頭、それにその当人と親しい同僚の三人が行くことになっている。
 最近、この県で若い女性が殺される事件が起きていたから、先生たちは皆、良くない想像をした。
 ま、二十台だから急病のケースは少ない。
 つい「自宅で自死していた」とか「殺されていた」みたいな展開を思い浮かべてしまう。
 アパートのドアを開けたら、ぶーらぶら。
 ドアを開けたら、血しぶきが。
 なんてことを想像してしまうので、「誰が行くか」で少々揉めたそうだ。
 何年か前に、別の小学校で、苛めを苦にした小学生が教室の入り口で首を吊った事件がまだ耳に新しい。処置や対応が大変だったそうだ。
 第一発見者の担任は心を病んで長期入院し、その後、その小学校では子どもの幽霊が出るという噂話が広まった。
 入口にその子が立ち、「先生。なんで僕を助けてくれなかったの?」と言う。

 そんな怪談を身近に聞いていたので、先生たちは敏感になっていた。
 会議でも、ひとしきり「※※先生が行って」「いや、席隣の※※先生が行って」みたいな話になった。
 ひとまずそれも決着して、自宅を訪れる先生が三人決まった。

 だが、十時を過ぎた頃に、ある先生が職員室の入り口に眼を遣ると、そこにその若手女性教諭が立っていたそうだ。
 青白い表情で、まったく生気がない。外は雨で、女性教諭は濡れそぼっている。
 たまたま一番傍にいた事務の女性が、これを見て思わず後ずさりした。

 すると、若手女性教諭は低い声で呟くように言った。
 「すいません。寝坊しました」
 はいどんとはれ。