◎夢の話R070630「イチモツ」
◎夢の話R070630「イチモツ」
六月三十日の午前十一時の仮眠時に観た夢です。
やや下品ですが、あくまで夢の話ですので。
我に返ると、俺は便器に向かって小用をしていた。
すると隣にいた男が声を上げた。
「どっひゃあ。でっけえ」
男はのけ反るように俺から離れる。
俺が下を見ると、イチモツが腕の太さくらいあった。
ちょうど右腕の肘から先と同じくらいだった。
「なんだこりゃ。一体どうなった?」
ここで俺は思い出した。
ここは泌尿器科のクリニックで、今朝目覚めたら、イチモツが突然こうなっていたから、とりあえずこの病院に来たのだった。
診察室の前のソファに戻り、席につくと、すぐに俺の順番が来た。
ノックをして中に入ると、医者が椅子に座っていたが、都合の悪いことに、その医者は女医だった。こんなのは女性にはあまり見られたくない。
「どうしました?」と女医が問う。
「急に陰茎が大きくなりまして」
仕方ない。俺は腹を括った。
女医が診察のためにゴム手を嵌めるのを見て、俺はズボンを下ろした。
俺のイチモツを一瞥すると、一瞬、女医の眉毛が動いたような気がしたが、そこはプロだ。表情を変えずに診察を始めた。
「腫れているわけではないようですね。痛みますか?」
「いえ、痛みはありません。腫れる理由も思い当たりませんね。朝起きたらこんな風に大きくなっていました。普段の五割増しです」
な、訳はないが、そこは男の見得だ。これくらいは許せ。
「勃起している訳でもないのですね」
「ええ。確めてみたのですが、さすがに大きさは変わりませんが、固くなりました。今は柔らかい状態です。固くなっても痛みはありませんでした」
「今のところ無症状で、病気というわけでも無さそうですね。ひとまず様子を見ましょうか。記録のため写真を撮ってもよろしいですか?」
「構いませんよ」
女医はトレイの上に俺のイチモツを載せると、指を当て長さを推量した。
「45センチを超えていますね。勃起時には」
「長さ的には、もう数センチ伸びるだけですね。太さは1センチくらい太くなるかな」
金属のトレイにイチモツが触れたので、すくなからずヒヤッとした。
「そうですか」
女医は何か考え事を始め、俺のイチモツを握ったまま、縦を向けたり横に倒したりした。
「先生。ちょっと」
俺が止めると女医は我に返り、慌てて手を話した。
「では痛みが出たり、何か変化が生じたときには、すぐにいらしてください」
俺はひとまず家に帰った。すると俺の彼女のヒロミが部屋で待っていた。
ヒロミは学生時代からの知り合いで、俺の仲間の彼女だった。
その男と別れた後、当て付けのために俺と付き合い出したので、彼女と言うよりただの繋ぎのようなもんだ。会えばセックスはしたから「セフレ」かもしれん。
「どうだった?」とヒロミが訊く。
ヒロミには大雑把な話を電話で伝えただけだった。
「病気じゃないんだってさ。症状がないから」
「ふうん。ちょっと見せて」
すでに体の関係はあったから、遠慮がまるでない。
ちょうど着替えをするところだから、服を脱ぐついでにパンツを下ろした。
俺のイチモツを一瞥すると、ヒロミは思い切り退いた。
「うわ。これは人間離れしてるわ。馬なみって言い方があるけれど、これが本当の馬のサイズだね」
なんだかよそよそしい言い方だ。セフレとはいえ、言い方があるだろ。
だがヒロミの態度の理由はすぐにわかった。
「こんな大きなモノじゃあ、私には相手が出来ないな。そろそろ潮時だし、別れようか?」
こんな風に女が急に素っ気なくなるのは「他に男が出来た時」と相場が決まっている。俺はすぐに気が付いた。
「またタカオとよりを戻すことになったっんだな。ヒロの態度を見れば分かるわ」
「へへ。バレたね」
「お前らは腐れ縁でくっついたり離れたりを繰り返してきたからな。たぶん、一生その調子だろ。ま、そりゃそれで結構だわ。お互いに執着はしていない訳だし、タカオも友だちだしな」
「ごめんね、ケンちゃん。大変なときに」
「別にいいよ。どうせ今日はそれを言いに来たんだろ。ならもう聞いたから、もうタカオのところに行けば良いよ」
女がが決断したときには割り切りが早い。ヒロミはテーブルの上に俺の部屋の鍵を置くと、そそくさと部屋を出て行った。(続く)
(ここで中断。タブレット端末では姿勢を保てないので長く持ちません。明日また続きを記します。)