◎夢の話R070630「イチモツ」その4
◎夢の話R070630「イチモツ」その4
それから一週間が経ち、俺は再びあの病院を訪れた。
診察室に入ると、女医がいたが、この他に男女7人くらいの白衣姿の者がいた。おそらくこの女医の仲間だ。
女医の名は奥村チエ。この奥村医師が他の医師たちに概略を説明した。
俺は黙って聞いたが、後半には俺の知らない話が出てきた。
「ここからは私の個人的な見解になります。この患者さんは上川さんという方ですが、患部に触れた瞬間、私は全身に小波が立ちました。確かにそんな感覚があったのです。そうしたら、数日後には」
「何が起きたの?」と一人が訊いた。
「私は膠原病が持病で長年苦しめられているのですが、その苦痛があっさりなくなっていました」
同じような話を、幾日か前にサクラさんから聞いたばかりだ。
俺は頭の中で「なるほど。奥村女医は自分に起きたことがたまたまなのか、起こるべくして起きたのかを確かめようとしているのだ」と思った。
もし何かの恩恵で癒しの力を得られたなら、郷里の母の持病を治してやれるかもしれない。父は亡くなったが、母は介護施設にいる。
奥村医師はここで絹織物の筒状の袋っを出した。
「診察で上川さんの嫌な思いを軽く出来るよう、袋を作ってきました。これを被せて頂き、その上から数人が触れますが、宜しいですか?」
「乗り掛かった船だから、今さら平気です」
俺は自分のイチモツにカバーを被せ、奥村医師が用意してきた床机の上に載せた。
医師が交互に前に立ち、俺のイチモツに触れて行く。
さすがにオヤジに触られた経験がないから、かなり微妙だ。
全員が回ったところで、俺は奥村医師に言った。
「せっかくだから看護師さんたちにも確かめて貰うと良いです。実際、私の知人には『癌が治った』という人がいます」
ここで俺は「チンコを触らせる関係ってのはどういう関係だよ?」と思ったが、医師たちは目の前の現象に気を取られているから、気づかなかったようだ。ま、この状況では、気付いてもスルーする。
看護師たちが十数人入ってきたが、部屋を出るときには一様に顔が上気していた。
それもそうだ。こんなばかでかいイチモツを見るだけでなく、触ったのなら当たり前の反応だ。その上中には「小波が立った」者もいたようだ。
「結果は追ってお知らせしますね」と奥村医師が俺に告げ、この日の診察は終わりになった。
(その5に続く。)