◎夢の話R070804「正念場」
◎夢の話R070804「正念場」
前回の「眼」の画像を整理した後、少し疲れたので仮眠を取った。
これはその時に観た夢だ。
居間の竹茣蓙の上で眠っていると、何やら口の中がごそごそする。
薄らぼんやりした頭で、口の中に指を入れると、何かを含んでいたらしい。
引っ張り出してみると、くしゃっと丸まった髪の毛だった。
おいおい。
両手で引っ張ってみると、真っすぐな髪の毛で五十センチくらいの長さがある。
女の髪の毛だな。
「なんで口の中からこんなものが」
ホラー映画でも、かなり気持ちの悪い方だわ。
だが、すぐに納得した。
「今、俺にはたくさんの幽霊が取り憑いている。自我の中にも入り込んで、思考や心に影響を与えている」
それならこれくらいのことは起きるだろ。
これはかなりやっかいだ。
生き死には仕方がない。いずれは誰もばあこの世を去る。
しかし、俺がこの状態のまま死んだら、峠道の向こうの街で暮らすことになる筈だ。三途の川とは逆の方向の音量や魑魅魍魎の棲む街だ。
「面倒でも一つひとつの思いを解きほぐしていかねばならんようだ」
じっと目の前の長い髪の毛を見る。
ここで覚醒。
口から髪の毛を引き出す時の不快感は何とも言い難い。
肉体はこころを守っている側面があるのだが、今の当方は生命力が落ちているから、その「こころ」がむき出しになっている。
もともとが幽霊に見られやすいのに、殆ど隠されていないから、大挙して寄り憑く。
今が正念場で、猶予はあとひと月ちょっとしかない。