日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

夢の話 第99話 泥棒

所用にて外出中に、たまたま事務所のそばを通りかかった。
道路から見上げると、事務所の灯りがついている。
「あれ。夜中の2時なのに、なんだろ」
車を停め、階段を上がる。事務所はビルの3階にある。

ドアの鍵がかかっていない。
ノブを引き、開けてみると・・・。
中には知人の兄弟2人。びっくりしたのか、2人はぎょっとした表情で振り返る。

「ウチの事務所を荒らすのはオマエらかよ」
2人には、しばらく前に内装の工事を頼んだことがある。
少し考えたが、やはり警察を呼ぶことにした。
「何度も繰り返しているから、警察を呼ぶね」

電話を掛ける。
「すぐ行きます」と言うが、殺人とか重犯罪以外は出動が遅いはず。
来るまで8分くらいかな。
こういうときの8分はかなり長く感じるだろうな。

泥棒の2人を見ていると、観念したのかじっとしている。
「見逃してくれ」とも言わない。
まあ、何度となく荒らしに入っているので、見逃すも何も無いわけではある。

ドアの内側に立ち、警察を待っている。
犯人2人は事務室と応接室との境あたり、自分の5辰曚票蠢阿任犬辰箸靴討い襦この場合、顔見知りなので、逃げてもすぐに掴まるはず。
あ、誰が犯人かは警察に言ってなかったな。

兄弟の顔を見ると、眼を伏せて何事か考えている。
眼を落とすと腰には工具。
(泥棒をするんだから、ナイフとかも持っているはずだよね。)
この状況では、オレを殺さない限り、逃げるのは難しい。

この後、すぐに2人が襲ってくるという予感がある。
肝臓辺りにキリが突き立てられる感触。倒れている自分の視界には、ガラス窓にパトカーの屋根の信号がくるくると写っているのが見える。
既視感ってヤツです。

われに返ると、2人は従容として佇んでいる。
さっきみたいに変な気が起きないように、この状況を早く誰かに伝えておかないと。
携帯電話でどこかに電話を掛ける。
呼び出し音が何度か鳴っている。

ここで覚醒。